<この記事には原作漫画『呪術廻戦』の最新話までのネタバレが含まれます。ご注意ください。>

 漫画『呪術廻戦』最新260話では宿儺に真っ二つにされた五条悟の復活が匂わされ、ファンの間で大きく話題になっています。

 しかし、一方で渋谷事変から生死不明になっている釘崎の復活を望む声も多いようです。最終決戦が着々と終わりに近づくなか、果たして釘崎は復活するのでしょうか——

◆釘崎野薔薇は死亡した?

 復活が望まれている釘崎ですが、そもそも彼女の生死についてはファンのなかでも意見が分かれているようです。まずは、釘崎が死亡したといわれる理由を見ていきましょう。

 釘崎が死亡したといわれる理由に、釘崎の処置をした呪術高専京都校の新田新のセリフが挙げられます。

 釘崎は渋谷事変で特級呪霊の真人と戦い、魂の形状を変化させて肉体の形を変える彼の術式「無為転変」をくらってしまいます。その結果、左目と顔の一部が吹き飛ぶほどの重傷を負い、そのまま倒れてしまいました。その光景を見た主人公の虎杖は心が折れてしまいますが、1級呪術師の東堂葵と新が救援に現れます。

 また、釘崎の同級生である伏黒が見せた反応も、釘崎が死亡したと考えられている理由の一つです。

 渋谷事変のあと、虎杖は特級呪物「呪胎九相図」が受肉した脹相と一緒に呪霊を祓い続けてしていました。そこへ伏黒が合流したときに虎杖は伏黒へ「釘崎はどうなった」と聞きます。

 伏黒は目を伏せて何も答えず、その様子を見た虎杖は「そうか……分かった……分かった!!」と言いました。もし、釘崎が生きているとしたら、伏黒ははっきりと生存していると言うハズ。死んだと明言していませんが、生きていると言わないことから死んでいると考えられます。

 ほかにも、釘崎は真人の術式をくらったときに、死亡したキャラの共通点である走馬灯を見ていました。

 この作品で死亡したキャラは死の間際に走馬灯を見ています。たとえば、特級呪霊の漏瑚は先に死亡した仲間たちの走馬灯を、1級呪術師の七海建人はかつて任務で死亡した同級生の灰原雄の走馬灯を見ていました。

 釘崎も同様に真人の術式を受けた後、彼女の過去や過去に語った人生の席について描かれています。そのため、釘崎が死亡したと考える読者も多いようです。

◆釘崎が生存している可能性は?

 釘崎が死亡したといわれる理由を見ていきましたが、一方で彼女が生存している可能性もあります。

 まず、釘崎が生存している理由として、脳まで損傷していないことが挙げられます。

 釘崎が倒れたときの姿をよく見ると、左目を失い顔の左側は損傷していますが、頭部にまでは及んでいません。このことから脳は無事だと考えられるでしょう。

 しかし、釘崎に術式を施した新の話によると、処置をした時点で釘崎は呼吸や脈が止まっているようです。このことから死亡したことには間違いないので、釘崎の生存はその後の蘇生処置にかかっているでしょう。

 この点について、作者の芥見下々先生も漫道コバヤシに出演した際に触れています。芥見下々先生は釘崎の生存について、死にたてホヤホヤの状態で止まっており、復活は蘇生措置次第と語っていました。渋谷事変の現場には反転術式で他者を治癒できる家入硝子がいたので、釘崎の生存は彼女の処置が鍵を握っていそうです。

 また、釘崎の名前である「野薔薇」の花言葉にも、彼女が生存している可能性が感じられます。

 この作品にはたびたび花が登場しており、五条が死亡したとされる236話では蓮の花が、26巻の表紙には椿か山茶花のような花が描かれていました。

 ほかにも、虎杖・伏黒・釘崎(野薔薇)は植物にちなんだ名前がつけられており、ファンの間では植物トリオと呼ばれていることも有名です。これらのことから、本作では植物が登場人物やその後の展開を隠喩する重要なモチーフだと考えられるでしょう。

 それでは、野薔薇にはどんな花言葉があるのでしょうか?

 野薔薇にはいくつかの花言葉がありますが、そのなかに「痛手からの回復」という言葉があります。もし、そのままの意味で受け止めるなら、蘇生処置を受けて回復し、生存している可能性が考えられるでしょう。

◆この先の登場は「共鳴り」が鍵を握る?

 もし、釘崎が生存していてこの先に登場するとしたら、どのような役割を任せられるのでしょうか。そのヒントは彼女の技「共鳴り」に隠されているでしょう。

 この作品はこれまで「魂」にまつわる話が多く描かれてきました。たとえば、真人は魂の形状を変化させられるためか、魂と肉体の関係性について考察しており、「魂は肉体の先にある」と発言しています。

 また、ほかにも特級呪術師の九十九由基は魂にまつわる研究をしており、脹相へ魂の研究記録を託し、脹相は虎杖へこのノートを渡していました。

 さらに、現在繰り広げられている宿儺との戦いでは伏黒の体に受肉している宿儺を引き剥がすため、虎杖の「魂を捉える打撃」を使用しています。この作戦は伏黒が生きる意思を失っていたことで失敗に終わりましたが、最終決戦では魂への攻撃が重要といえるでしょう。

 作中で魂へ攻撃できる人物は限られており、釘崎はそんな貴重な人物のひとりです。釘崎は渋谷事変で分身した真人へ共鳴りを打ち込んだ際、魂を通じて本体へダメージを与えていました。

 そんな魂への攻撃手段を持つ釘崎は、最終決戦で復活して宿儺との戦いに参戦し、伏黒を取り戻すために活躍するかもしれません。

〈文/林星来 @seira_hayashi

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《林星来》
フリーライターとして活動中。子供の頃から培ってきたアニメ知識を活かして、話題のアニメを中心に執筆。アニメ以外のジャンルでは、葬儀・遺品整理・金融・恋愛などの記事もさまざまなメディアで執筆しています。

 

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