『薬屋のひとりごと』の猫猫は好奇心旺盛ですが、矛先が薬や毒に向いており、恋愛には目もくれません。恋愛ライターの筆者は猫猫のように、恋よりも趣味や仕事を優先してしまう傾向にありますが、そんなタイプの女性にはどのようにアプローチをすればいいのでしょうか?

◆猫猫のようなタイプの特徴は?

 まずは、猫猫のようなタイプの特徴をあげていきましょう。

 ひとつめは、恋愛よりも自身の興味があるものを優先することです。作中での猫猫は壬氏が彼女に迫っても、蛞蝓を見るような目を向けて嫌がっていました。

 さらに、花街で育ってきた彼女は恋愛に幻想を抱かず、男性を見る目も冷めています。その代わり、彼女は薬や毒に関することには興味津々で、目を輝かせたり踊り出したりすることがありました。この様子から彼女の関心は自分の興味があることへ向けられており、恋愛に関する優先順位は低いといえるでしょう。

 また、次の特徴として、恋愛を面倒ごとだと認識すると避けることがあげられます。彼女は壬氏からプロポーズされたときに、玉葉妃の敵になりたくないことや面倒ごとを避けたいという考えから、プロポーズを断っていました。

 このように猫猫のようなタイプの人は恋愛の優先順位が低いうえに、恋愛を面倒ごとだと避けようとします。そのような人物と付き合うためには、どのようなアプローチをかけたらいいのでしょうか。

◆猫猫のようなタイプへのアプローチの仕方

 まず、アプローチをかける前に接するうえでの注意点をあげましょう。

 ひとつめの注意点が、適度な距離を保つことです。猫猫のようなタイプはグイグイこられると、相手に嫌悪感を抱きます。それを裏付けるように、序盤の猫猫は自身へ迫る壬氏に対して嫌な表情を浮かべていました。

 筆者も似たような経験として、連絡先を交換して以来、グイグイとアプローチされて嫌悪感が増し、一切連絡を取らなくなったことがあります。作中の壬氏は積極的に猫猫へアプローチをかけていましたが、現実では悪手なので適度な距離を保つようにしましょう。

 ふたつめは、好きなことをしている時間を邪魔しないことです。作中の猫猫は嫌がる素振りは見せなかったものの、薬や毒のこととなると自分の世界へ入ることがありました。また、壬氏から牛黄をもらったときには一方的に話を終え、「誰にも邪魔されたくない!」と、牛黄を眺めて悦にひたります。

 筆者も似たような経験として、読書をしているときに当時の恋人からしつこく連絡をされて冷めたことがありました。自分が横暴だと思いつつも、恋愛の優先順位が低いタイプとしては、好きな時間を邪魔されることほど嫌なことはありません。

 これらの注意点を踏まえたうえでアプローチをかけることが大切でしょう。

 次に、具体的なアプローチの方法は、ゆっくりと時間をかけて関係を深めることです。

 作中での猫猫は壬氏と両思いになっていますが、いきなり猫猫が壬氏に惚れたわけではありません。次第に猫猫が壬氏に絆されていった結果です。

 筆者も数年の知人関係を経て恋人になったことがありますが、知人でいた期間がなければ交際していなかったでしょう。猫猫のようなタイプは、時間をかけて関係を深めていくことが大切です。

 次にあげられるのは、相手の趣味を理解することです。作中の猫猫は壬氏が薬や毒のことを持ち出すと、嬉しそうな表情を浮かべます。

 誰でも趣味のことを話題に出されると嬉しくなりますが、この描写から猫猫のようなタイプでも喜ぶことが分かるでしょう。

 もちろん筆者も同様で、先述した知人が一緒にアニメを見てくれたときは嬉しかったです。趣味を理解してもらい一緒に楽しんでくれることは、猫猫のようなタイプにも使えるアプローチなので、積極的に取り入れるとよいでしょう。

◆猫猫のようなタイプとの付き合い方

 もし、これまでのアプローチが実り、交際する場合にはどのような付き合いかたをしたらいいのでしょうか。

 まず、付き合っても興味があるものを優先されるのは覚悟しておきましょう。

 猫猫のようなタイプは優先順位が変わることはありません。たとえ付き合えたとしても、恋愛が趣味に勝ることはないでしょう。

 そのため、しばらくの間、連絡が途絶え放置されることが考えられます。事実、筆者も趣味や仕事を優先して、恋人と数週間連絡を取らなかったうえ、気づいたら数ヵ月会わないことがありました。

 自分でも冷たいなと思いますが、無理に連絡を取っても重荷に感じてしまうので、付き合う前から優先度が低いことを告げています。

 もし、放置されるのに耐えられないなら、事前に会う頻度や連絡の頻度を話し合っておくといいでしょう。恋愛の優先度が低い人は頻度を決めておかないと、どんどん恋愛が後回しになっていきます。恋人の関係を保つためにも、事前に話し合って頻度を決めておくことが大切です。

 また、猫猫のようなタイプは恋愛以外に関心が向いているため、おたがいに自立した恋愛になるでしょう。

 本来、猫猫のようなタイプの人は恋愛を必要としていません。恋愛せずとも生きていけるため、恋人に深くのめり込まず、自立した生活を送るでしょう。

 自立した恋愛と聞くと必要とされていないように感じるかもしれません。しかし、心理学者のなかには依存する恋愛よりも、自立した恋愛のほうが幸せになれると主張する人もいます。自立した恋愛は悪いことではないので、プラスに捉えていきましょう。

 

 ──このように猫猫タイプはクセがあるため、付き合う前も付き合った後も周りとは少しだけ異なる恋愛関係になるかもしれません。しかし、おたがいに自立した恋愛関係になることで、相手に依存しない健康的な関係となれるでしょう。

〈文/林星来 @seira_hayashi

《林星来》
フリーライターとして活動中。子供の頃から培ってきたアニメ知識を活かして、話題のアニメを中心に執筆。アニメ以外のジャンルでは、葬儀・遺品整理・金融・恋愛などの記事もさまざまなメディアで執筆しています。

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