『Dr.STONE』は、7月より放送スタートした夏アニメです。
あらすじは、ある日、不思議な光が包み込まれて一瞬にして石化してしまった人類……しかし3700年という果てしない時を経て超科学人間の高校生・千空が復活し、友人である大樹らと共に石化した世界“ストーンワールド”でゼロから文明を作り直していくというストーリーです。
注目すべきは、高校生とは思えないほど科学に詳しい千空が、原始時代の材料から作り出していく発明品の数々! さまざまな材料を元にアッと驚くような発明をしていく千空は、まさに天才科学者そのもの。まさかアニメで科学をちゃんと学べる日がくるなんて思いもよりませんでしたよ。
そこで今回は、石化から解放された千空がゼロから作り出した凄い発明品を紹介していきます。
ナイタール液
ナイタール液は、千空が石化した人間を復活させるために作り出したもので、千空たちは“復活液”と呼んでいますね。
そんなナイタール液は、硝酸とエタノール(アルコール)があれば作れます。ちなみに現在では、工業用の腐食液としてエッチングという金属の加工などに使われています。
第1話で、千空は石化が解けたのはコウモリのフンから発生した硝酸によるものだと気付きました(この硝酸を千空たちは奇跡の水と呼んでいます)。しかし石化したツバメを使った試行錯誤の実験の結果、それだけでは石化を解くことは不完全だということが分かりました。
せめてアルコールさえあればナイタールを試せるのにと千空が呟いた時、大樹は発見したブドウを差し出しました。そう、ブドウでアルコールは作れるのです!
作り方は、ブドウを潰して、毎日混ぜながら発酵させ、数週間ほど経った、網でこしてアルコールを濃くしてワインを完成させます。
そして1年という長い期間をかけて、何度も何度も硝酸とアルコールの比率を試しながら地道にナイタール液を作ったのです。
人手や器具も現代とは比べ物にならないくらい不足しているのに、1年で薬を作るって凄すぎると思いませんか!?
千空曰く「科学では分からないこともある、じゃねえ。分からないことにルールを探す。そのクッソ地道な努力を、科学って呼んでるだけだ」だそう。めっちゃ格好良いやん、千空!
火薬
第3話で、千空と大樹は、純粋な若者だけを復活させて人類を浄化するという過激な思想を持つ霊長類最強の男・獅子王司と敵対することになってしまいました。
司と取引をするため、化学の武器・火薬を作り出すことになった千空たち。司はライオンを素手で倒したり、千空が放ったクロスボウの矢をバシッと手で止めてましたから……火薬くらいじゃないと止められないのでしょうね(汗)。
火薬は、硫黄・木炭・硝酸カリの3つで作れます。第4話にて、硫黄は箱根温泉から採取し、木炭は木を燃やして作ってました。問題の硝酸カリは、奇跡の水や貝殻でOKらしいです。
硫黄と木炭に硝酸カリを加えて固めれば、火薬の完成! この火薬は黒色火薬というもので、火薬史上 最も古く、中国では6~7世紀頃に発見されたと言われています。
火薬を完成させようとした大樹が、黄鉄鉱で叩いたことにより大爆発を起こしましたよね。結構 簡単にできるみたいですが、本当に危険なので絶対マネしちゃダメですよー‼︎
――原始時代という環境の中で、ナイタール液や火薬を作り出した千空の頭の中……科学が超絶苦手な私にはどうなっているのかサッパリです(泣)。
が、『Dr.STONE』を見てると科学って面白いなと気付かされます。今後の展開も気になるし、千空が次は何を発明するのか楽しみに観ていこうと思います♪
(Edit&Text/魔法使い鳥々エリー)
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©米スタジオ・Boichi/集英社・Dr.STONE製作委員会