突然ですが、私は実際にうさぎを注文したことがあるんですよ。
中国に住んでいた頃、そこにはうさぎ肉料理の専門店のようなものもあり、うさぎを結構メジャーな肉として食すことができました。
骨に対して付いている肉が少なく食べにくかったり、地域特有の味付けが辛めだったので、おいしいとはそれほど思っていなかったのですが、中国人の友人はそれが好きなようで、一緒に付き合う形で何度もお店に足を運んだことがあります。今となっては貴重な体験としていい思い出の一つです。
そんな私にとって、『ご注文はうさぎですか??』(略、ごちうさ)というタイトルだけを観たら、
「中国系コメディ映画の邦題かな?」
と勘違いしてしまうところなのですが、幸い私はこの作品の存在ぐらいは知っています。『ご注文はうさぎですか??』は可愛い女の子がたくさん出てくる作品なのですよね。
それだけは知っております。
むしろそれしか知りません!
そんな状態でありながら、まったく予習せずに思い切って今回、劇場版の『ご注文はうさぎですか?? ~Dear My Sister~』を観に行ってみました。今回はその感想をお届けしたいと思います。
初見の正直な感想。
改めて宣言しておきますが、私TVアニメをほとんど見ないもので、『ご注文はうさぎですか??』に関して知っているのは、“ごちうさ”という呼称の人気のTVアニメが存在しているということと、映画館にはポスターも掲示されているので、『ご注文はうさぎですか??』にはこのポスターに写っている女の子たちが登場する・・・という情報のみでした。
そんな状態で、果たして、“劇場版『ごちうさ』”を私は楽しめるのでしょうか?
結論から言います。
けっこー厳しかったです。
TVアニメを経ての作品であっても、初見で全然楽しめてしまう映画も時にはあるのですが、本作は上映時間も短いうえ、その割にキャラクター数も多いせいか、深い部分までそれぞれどんな子なのか理解を深める前に、本編が終わってしまったような気がします。
ただ、そんな中、本編を観ていて結構な衝撃を受けた部分が本作にあります。
私が衝撃を受けた部分。それは『ごちうさ』の独特のポルノ感です!
アニメにおける“ポルノ描写”
女の子がたくさん登場するアニメは、これまでもたくさん存在しており、不自然なぐらいに肌を露出させるシーンが挟まれていたり、やたら男性にとって都合の良いアクシデントが発生したり、本編事態は真面目なんだけど何故かやたら豊満な胸を持った女性が過剰に胸を揺らすシーンが挟まれたりと、明らかに力の入れ方が特殊な作品が度々登場します。
これは男性向けに限らず女性向け作品にもあり、イケメンが並ぶとか、筋肉美が並ぶとか、求愛されるシチュエーションだけが連続して続くなど・・・。
私はこれらの演出を総じてポルノ描写と呼んでおります。
これは別に侮蔑の意味で呼んでいるわけではなく、単純にエンターテイメントの方向性として、あくまでも『性的欲求に訴えかける調味料』として見るようにしています。調味料でしか味付けしていない映画であったり、あからさまに安い調味料が使われている映画も時にはあるのですが、必ずしもこの要素が悪とは思っておりません。ただ、こと今回の『ごちうさ』は、異様な味付けの映画だったのです。