漫画やゲームを原作とした舞台、いわゆる2.5次元の舞台が年々増えています。
昔は『テニスの王子様』、略して『テニミュ』が有名でしたが、今では『弱虫ペダル』、『「ハイキュー』など、人気漫画、アニメが続々と舞台化しています。
そんな2.5次元の舞台に多く出演する俳優のことを2.5次元俳優と呼び、その人気は作品とともに加速するばかり。
『週刊女性PRIME』では、今夏、2.5次元の俳優に関する、ウェブアンケートが実施され、鈴木拡樹さんが好きな2.5次元俳優第1位に選ばれました。

2.5次元好きなら納得の1位なのですが、舞台以外ではあまり見かけない彼のことを知らない方も多いハズ。
では、2.5次元を代表する俳優、鈴木拡樹とは一体どんな人物なのでしょう?
ここでは、鈴木拡樹さんの出演作品や経歴などをチェックしていきます。
俳優・鈴木拡樹とは
鈴木さんは1985年6月4日生まれで現在32歳です。大阪出身でなんと元美容師という経歴の持ち主。
父親と同じ美容師の職に就いたそうですが、父親から「好きなことをやれ」と言われ芸能の道を進むことにしたと言います。
2007年に車田正美氏原作、漫画、『風磨の小次郎』のテレビドラマで麗羅役として俳優デビュー。
漫画原作のドラマということで、デビューから2.5次元の作品だったのです。
その後、那州雪絵の少女漫画『ここはグリーン・ウッド』のドラマ版、『ここはグリーン・ウッド〜青春男子寮日誌〜』の如月瞬役を、『仮面ライダー・ディケイド』では、剣立カズマ/仮面ライダーブレイド(声)役で出演していました。
初主演を務めたのは、2009年に上演された、峰倉かずやによる漫画『最遊記』のミュージカル作品、『最遊記歌劇伝 -Dead or Alive-』の玄奘三蔵役でした。

そこから、数々の舞台に出演し、2.5次元作品では『弱虫ペダル』シリーズで荒北靖友役や、『K』で伏見猿比古役を演じるなど、人気作に多数出演。
最近では、「鈴木拡樹さん演じる舞台、『刀剣乱舞』シリーズの三日月宗近役がピッタリだ」、と話題にも。
現在は、『煉獄に笑う』の石田佐吉役で主演を務めています。
鈴木拡樹さん出演のオススメ作品
数々の2.5次元舞台に出演している鈴木拡樹さん。その中からオススメの作品をいくつかご紹介します!
◆舞台『弱虫ペダル』シリーズ(荒北靖友役)
まずは舞台『弱虫ペダル』シリーズです。鈴木さんは主人公の小野田坂道が通う総北高校のライバル校である箱根学園の3年・荒北靖友を演じています。

荒北といえば、原作ファンからもブス呼ばわりされるようなキャラクターのため、鈴木さんが演じるとめちゃくちゃイケメンです。
ただし、荒北靖友という男は生き様がとにかくかっこいいメンタルイケメンなので、男気溢れる演技がすごくかっこいいい!
普段は穏やかな印象の鈴木さんですが、ひとたび、荒北の役に入れば、まるで粗々しいそのキャラクターに憑依したかのように、バツグンの演技力を魅せてくれます。
メイクや衣装、髪型がそのキャラクター性を出しているのはモチロンですが、顔は似てないはずの鈴木さんが、だんだんと荒北靖友そのものに見えてくるのも不思議なポイント。
舞台『弱虫ペダル』は今までいくつものシリーズをやってきましたが、鈴木さんは2012年の初演から出演され、荒北靖友にスポットを当てた「箱根学園篇 〜眠れる直線鬼〜」では主演を務めました。
現在は、主人公の小野田坂道が2年生となり、チームが新世代に突入したため、箱根学園の3年生を演じていたキャストも卒業となってしまっため、今後上演されるものには鈴木さんは出演されません。
ですが、ドラマ版『弱虫ペダル』でも同じく荒北靖友役として出演され、また今までの公演のDVDも発売されているので、荒北を演じた鈴木さんを見ることができます。
◆舞台『刀剣乱舞』(三日月宗近役)
次にオススメするのは、ゲーム『刀剣乱舞』を舞台化した舞台『刀剣乱舞』の三日月宗近です。

『刀剣乱舞』はミュージカル版と主題歌以外は歌わない舞台版があるのですが、鈴木さんは舞台版に出演しています。
歴史に名を残す武将たちの愛刀が擬人化され、次々と登場する本コンテンツ。
鈴木さんが演じる三日月宗近は、平安時代に三条宗近によって作られた太刀で、 天下五剣のひとつです。
天下五剣の中でも最も美しいと評されているためそのルックスは美青年調に描かれでいます。また、平安時代生まれということもあり、とても雅な雰囲気のキャラクターです。
江戸時代の刀などに比べるとかなり先輩なので、自分のことを「じじい」だと言いうことも。
「じじい」と自称するにも関わらず、その強さは最強クラスであり、他の刀剣男士を見守るキャラクターとしても知られています。
『刀剣乱舞』の舞台化が発表された際、ネットでは「ぜひ三日月宗近は鈴木拡樹さんにやってもらいたい!」という意見が多く溢れ、鈴木さんの写真に三日月のペイントをしたコラ画像も出回りました。
メイクをせずともそのまま三日月役が行ける、と思わせるほど雰囲気も顔もピッタリな鈴木さん。彼が実際に三日月宗近として起用されたと発表されると、刀剣乱舞ファンは大喜び、チケットは即完売しました。
舞台を見てみると、期待を裏切らず、それ以上の三日月宗近を魅せてくれた鈴木さん。
三日月らしく物腰柔らかな立ち居振る舞い、歩き方も研究されたのか、平安貴族らしい歩き方をされていました。
また、普段の雅な所作から一転、戦闘シーンでは天下五剣のひとつという貫禄のある殺陣を披露し、誰もが「三日月宗近その人」であると認める演技を魅せていました。
舞台『刀剣乱舞』は今までに2作品上演されており、どちらにも鈴木さんは出演されています。
DVD/BD化もされているので、彼の三日月っぷりはそちらで見ることができますよ!
◆『戦国鍋TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜』
そしてもう一つ、2.5次元とは少し違うのですが、tvkで放送されていた『戦国鍋TV〜なんとなく歴史が学べる映像〜』という番組に、鈴木さんは森蘭丸として出演されていました。

この番組は、戦国武将たちがアイドルになったり、バーに来て話をしたりする、バラエティ番組。
コントなどでゆる〜く戦国武将や歴史が学べる内容になっていました。
鈴木さんは、『弱虫ペダル』でも共演していた村井良太さんと一緒に「信長と蘭丸」というユニットの蘭丸役で出演。
某アイドルユニットを彷彿とさせる衣装を着て、音楽番組コーナーで「敦盛2011」という歌と踊りを披露していました。
村井さん演じる信長と喧嘩をしてしまって、そのまま曲に行き、曲中全く目を合わせようとしない鈴木さんの蘭丸の演技が最高に面白い上にダンスがキレキレなので、舞台とはまた違った鈴木さんを見られてオススメです。
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今後の活動
現在『煉獄に笑う』に出演中の鈴木拡樹さんですが、11月からは、あの劇団☆新感線の舞台『髑髏城の七人Season月 下弦の月』に天魔王役で出演されます。
共演には声優の宮野真守さんほか、廣瀬智紀さん、木村了さん、など2.5次元で活躍する俳優さんが他にも出演されます。
劇団☆新感線といえば、演劇界に名を馳せるエンターテイメントを追求した演劇集団、さらにこの『髑髏城の七人』は劇団☆新感線の最高峰と言われる演目です。
俳優活動10年で培ってきた演技を、果たして鈴木さんは、『髑髏城の七人』でどのように表現してくれるのか。鈴木さんの新たな挑戦をご覧ください!
(Edit&Text/きさらぎなぎさ)
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