<※この記事には原作のネタバレが登場します。ご注意ください>
『かぐや様は告らせたい〜天才たちの恋愛頭脳戦〜』(略称、かぐや様)2期から登場した新キャラクター・伊井野 ミコ。彼女は2期登場以降、レギュラーキャラクターとして物語を盛り上げている重要なキャラクターの1人です。
<画像引用元:https://kaguya.love/story/?id=05 より引用掲載 ©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会>
真面目で正義感が強く、定期テストでは常に1位を取る秀才であり、また、風紀委員や生徒会役員も務めている向上心の高いキャラクターでもあります。
一見すると完璧超人ですが、『かぐや様』に登場するキャラクターがただのハイスペックキャラクターであるハズがありません。
ミコも『かぐや様』のキャラクター、アニメではあまり披露されていませんが、実は致命的な欠点を持ったキャラクターなのです。
今回は、原作読者のみが知っている、ミコの本性を紹介していきます。
<※以下、原作のネタバレを含みます。ご注意ください>
堅物に見えて最高にちょろい女!? 「伊井野 ミコ」の意外な一面
<画像引用元:https://kaguya.love/story/?id=08 より引用掲載 ©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会>
『かぐや様』原作未読の視聴者はミコに対して、どんな印象を持っていますか?
アニメで放送された生徒会選挙編や、それ以降の回から彼女は癖の強い生徒会メンバーを諌めるキャラクターだと思っていませんか?
モチロン、それも間違いではありません。彼女は少し思い込みの強い部分もありますが、非常に真面目で正義感が強い優等生キャラクターだと言えるでしょう。しかし、ミコの特徴はそれだけではありません。実は彼女、作中最もちょろいキャラクターでもあるのです。
選挙公約に恋愛禁止を掲げていたことから、ミコは恋愛に対して厳しく取り締まっている印象を受けますが、実は自分のガードには甘い部分が……。
文化祭では、初対面の男性から容姿を褒められると満更でもない表情を浮かべ、ついて行こうとするなどの、驚きのちょろさを発揮します。
そのあまりのちょろさを見た石上 優から「ホストや飲みサーに連れて行くと一瞬でお持帰りされそう」と懸念されるほどです。
また、藤原 千花からも、「適当に褒めておけばすぐ上機嫌になる世界一扱いやすい子」と言われておりミコが、どれほどちょろい子と認識されているかがうかがえます。
普段あれだけ、融通が効かないのに意外ですよね。主人公にだけちょろいキャラクターはたくさんいますが、誰に対してもちょろいキャラクターは珍しいのではないでしょうか。放っておくと誰かに連れて行かれそうな危うさを感じてしまいます。
ミコは、悪い男に引っかかる女性の見本と言えるようなキャラクターかもしれませんね。
実はヤバイ趣味がいっぱいある!? ヤンデレ「伊井野 ミコ」の本性
<画像引用元:https://kaguya.love/story/?id=09 より引用掲載 ©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会>
あまりのちょろさに心配になるミコですが、彼女の本当にヤバいポイントは趣味にあるのです。彼女の趣味や行動は、あまりに深い闇を抱えていると、時として読者を震え上がらせることもあるほどで、最近では完全にヤンデレキャラクターと化してもいます。
そんな、彼女のヤバい趣味を病みレベルとともに紹介していきましょう。
◆病みレベル1
・特殊なヒーリングミュージックを聴く
その音源は複数あり、雨やカエル、ラクダの鳴き声などの環境音や、イケメンが励ますCDなどがある。また、心臓の鼓動を聞き母親の胎内を疑似体験することも。
・愛読書が夢小説
物語の主人公の名前を自分の名前にし、ガッツリ没頭する。
◆病みレベル2
・巨大なぬいぐるみに抱かれながらタオルケットで睡眠を取る
布団を敷かないのは、長時間寝ないようにするため。睡眠を削った時間で勉強。
タオルケットは幼い頃から使っており、これがないと上手く眠ることができない。そのため修学旅行にまで持っていくほど。
・デスポエムを制作
伊井野 ミコ 作
真っ黒なコウノトリが唄うよ
百年ぶりの祝祭だ
枯れたキャベツの種を蒔こう
真っ黒なコウノトリが空を飛ぶよ
青い煙が上へ下へ
緑の煙が街を覆うよ
鐘の音が永遠に続く
もう怖い夢は見ない
真っ黒なコウノトリが唄を唄えば
灰色の人間だけがそれを喜んだ
この街にはもう誰も居ない
原作17巻より
◆病みレベル3
・般若心経の読み書き
人間関係の恐怖や苦しみから逃れるため悟りを開こうとする。
このように明らかにヤバい趣味を複数持っていることの他に……。
石上との事故で腕を折ったミコは、身の回りの世話を全て石上にやらせ、何でも言うことを聞く彼をみて満足げな表情を浮かべるなど、完全に危ないヤンデレキャラクターとなっています。
本作の裏ヒロイン「伊井野 ミコ」 なぜ裏ヒロインと呼ばれるのか?
<画像引用元:https://kaguya.love/story/?id=08 より引用掲載 ©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会>
様々なヤバい特徴を持つミコですが、実は彼女、ただの登場キャラクターではなく裏のヒロインとも呼ばれています。
『かぐや様』の主人公とヒロインは、皆様ご存知の通り、白銀 御行と四宮 かぐやです。しかし、この作品にはもう1組主人公とヒロインが存在するのです。それは裏の主人公と裏のヒロインと呼ばれ、表の恋愛頭脳戦とは別に独自の恋愛戦を繰り広げています。その裏のヒロインがミコ、相手となる裏の主人公が犬猿の仲であるハズの石上です。
白銀とかぐやの恋愛は結果の見えているお遊びみたいなものでしたが、ミコと石上の恋愛はかなりドロドロとした状況になっており、どちらに転ぶかわからないと読者をドキドキさせています。
原作では、白銀とかぐやの恋愛頭脳戦ごっこに決着がついたため、むしろ裏の恋愛模様がメインになってきているくらいです。
元々、犬猿の仲であったため、石上への想いを自覚することが遅れたミコ。一方、石上はかねてより想いを寄せていた別のキャラクターといい雰囲気になり、このままでは付き合いそうな展開に……。
そしてミコ、そんな幸せそうな石上を見てブルーな表情を浮かべる日々が続いています。果たして2人の恋模様はどうなるのでしょうか。
――今回はアニメとは違う、ミコの意外な一面を知っていただけたでしょうか。
原作の彼女は完全に精神を病んだキャラクターになっており、「イタいのが好きなの?」と千花に問われた時は「はい。なんか安心しますよね?」と答え困惑させたこともあるほどのキャラクターです。
一部のファンの間では、彼女の曇った顔を見ることが生きがいになっているとのこと……。
そんなミコは幸せになれるのでしょうか。今後の『かぐや様』の展開から目が離せません。
(Edit&Text/天乃ひる)
TVアニメ『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦?~』公式サイト
©赤坂アカ/集英社・かぐや様は告らせたい製作委員会