2019年の春アニメがスタートし、どの作品も3話程放送された頃合いですね。アニメ好きの方々は、各々の趣味嗜好に会った作品を見つけては、毎週の放送日を今か今かと楽しみにしていることだと思います。
ただ、アニメファンのなかには、最近忙しくてアニメチェックする時間が少ない……、という方もおられるかと思います。ハードディスクに溜まり続ける未視聴のアニメにげんなりして、つい消去ボタンを―、いやいやいや! まだ消すのは早い!! 今季春アニメはまだ始まったばかり、面白い作品がいっぱいありますよ♪
そこで今回紹介したいアニメはこれ!!
『鬼滅の刃』!!
『鬼滅の刃』とは?
『鬼滅の刃』は、吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)先生原作、週刊少年ジャンプにて連載中の人気作品。
いや~、週刊少年ジャンプという大看板を背負っていますので、もう面白さはある意味お墨付き! ぜひ第1話を観てほしいです! とっ、そんな事で済ましてはいけませんよね。
さてこの『鬼滅の刃』、舞台は近代日本、大正時代に遡ります。そこには「人食い鬼」という怪物が存在し、そして、「鬼殺隊」という部隊が、いにしえの時代より、人食い鬼の脅威から人々を守っています。
そんな世界で、とある人里離れた山奥に、母親と、幼い弟、妹の7人家族で住んでいる主人公の少年、竈門炭治郎(かまどたんじろう)はある日、炭を売りに町へ出かけます。そして帰宅すると、無残に殺された家族の遺体と対面してしまうのです。
ここがまず大きく目を引く所。その場面がすごい。少年ジャンプぽくない悲惨な出だしなんです。炭治郎の家の玄関前や居間には、大量に飛び散った血と共に、家族の亡骸が無慈悲に放置されている。週刊少年ジャンプらしからぬ重すぎる場面に、変な胸騒ぎをおぼえてしまうほどです。その週刊少年ジャンプの主人公って、自分の不甲斐なさや、頼りなさによる明るめの辛さが多かったりしますが、炭治郎の背負う辛さは救いようがない。見ているこっち側が身に詰まる思いになるんです。そんな感覚を週刊少年ジャンプ原作の漫画アニメで味わうという、何とも言えない魅力に、瞬く間に物語に引き込まれていきます。
ですがそこは週刊少年ジャンプ、ちゃんと少年主人公らしい、手に汗握るシーンを見せてくれます。
家族を皆殺しにされたと思わせておいて、実はたった1人、妹である竈門禰豆子(かまどねずこ)がまだ生きていたんです。でも重症を負い、いつ死んでもおかしくない状況。炭治郎は禰豆子を背負い、医者に見せるため山を駆けおりて行きます。
絶対に妹を助ける、と必死に足を前へ繰り出す炭治郎の姿は、絶望の中でも屈しない熱い想いを感じさせてくれます。ですが今にも息切れしそうな姿が、挫けそうな心の弱さをちらつかせます。でも気持を奮い立たせ、がむしゃらに歩みを止めない炭治郎に、少年ジャンプらしい、カッコいい男の子主人公を感じさせてくれます。
禰豆子の豹変ぶりに目を奪われる・・・
そしてここからさらに事態は急変していきます。突然、背負われている禰豆子が暴れ出すんです。誤って道を踏み外し、崖に落ちる炭治郎ですが、幸い無傷。すぐさま一緒に落ちた禰豆子に近づき話しかけると、いきなり禰豆子が飛びかかってくる。口に鋭く生えた牙をむき出しにし、まるで炭治郎を食おうとするような勢い。まるで「人食い鬼」みたいです。そう、禰豆子は「人食い鬼」になってしまったのです。そこで炭治郎は、家族を奪ったのはまだ見ぬ「人食い鬼」、の仕業だと気付く。炭治郎は襲いかかる禰豆子に必死に抗いながらも、「鬼なんかになるな!」「頑張れ! 頑張れ!!」と訴えかけます。すると、大粒の涙を流し出す禰豆子。炭治郎も妹のそんな様子に涙を浮かべます。見ていて胸が締め付けられる、兄妹の深い愛の絆。そんな時に突然、禰豆子を背後から刀で斬ろうとする人物が現れます。咄嗟に禰豆子を守る炭治郎。ここで炭治郎は、「鬼殺隊」の剣士、冨岡義勇(とみおかぎゆう)という男と出会うのです。そしてこの出会いが、炭治郎のこれから歩む道、「鬼殺の剣士」としての幕開けとなるのです。
と、『鬼滅の刃』、さわりの部分だけ紹介させていただきましたが、いかがだったでしょうか。物語はここから、本筋へと進んでいきます。「禰豆子」と「人食い鬼」、この2つの要素が交わり、炭治郎にこれから色んな出来事が待ち受けています。ですが、大きな目的のために炭治郎は止まるわけにはいけません。それは、家族を殺した「人食い鬼への仇討」、そして「禰豆子を人間に戻す」というこの2つ。果たして炭治郎は、その目的を果たすことが出来るのか。
『鬼滅の刃』について「ちょっと興味が湧いたかも」、と思って頂けたら嬉しいです。今季春アニメのオススメ作品の一つですので、ぜひ第1話から観ていただけたらなぁと思います。
(Edit&Text/おみくじ)
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