メンバーの活動しやすさも大事!
なぎさちゃんの推進力がプロジェクトの進行だけでなく、メンバーの活動のしやすさに一役買っているところにも、感心しました。
「なぎさちゃんが仲間たちをどんどん引き込んでいくことで、前提として責任がなぎさちゃん一人が背負っている体となっている」
のです。
そのおかげでメンバーも、気負いせずにプロジェクトに参加できるというメリットが発生していたのです。
しかも当のなぎさちゃんは、責任なんて気にしていないので完全なノーストレス状態なのだから敵なしです。
また、なぎさちゃんは他人を罵倒したり嫌がる言葉を使いません。
“悪い言葉は自分の身に返ってくる”と信じているので、決して人に悪口を言ったりしないといった点もプロジェクトの居心地の良さを作っているのは間違いないでしょう。
さらに、外野からの参入を拒まないところもミニFM放送局の実現に大きな力となりました。
中盤から半ば強引に企画に参入するめぐみちゃんと乙葉ちゃんというキャラクターの登場により、なぎさちゃん達は自分達だけでは足りない、ラジオ作りのノウハウや音楽制作能力を手に入れます。
ここで偉いのがなぎさちゃんは決してそれを拒まず、素直に受け入れるところです。
自分たちだけが気持ちいい村社会にせず、どんどん意欲的な仲間を受け入れていくことで、企画自体の殻を破ることに成功しているのです。
こうして考えると、なぎさちゃんをサイコガールだなんて思っていた自分の認識を反省する次第でした。
なぎさちゃんはもしかすると天性のリーダーシップの持ち主なのかもしれないと考えを改めました。
――そんなわけで、『きみの声をとどけたい』は青春映画の枠に収まらない、非常に学びの多い映画でした!
もし、部活だったり仕事だったり、なにかの企画の中心人物を担うことになった時、参考としてこの映画を観てみるのはいかがでしょうか??
この映画を見れば成功の一例として得られるものが多いハズです。
秋から新たにリーダーを務めるなんて人には、上映館数も早々に絞られ始めているので、ぜひ急いで映画館に足を運んでみて欲しい映画です。
(Edit&Text/ネジムラ89)
きみの声をとどけたい公式サイト
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