彼女のピンチになぜか三橋
後日、理子は再び先日やっつけた男たちに絡まれます。相手にする気のない理子でしたが、良くんを盾にされ、彼を救うため男たちについて行ってしまいます。
この時点でかなりの危険フラグが立ちました、今どきのティーンズラブなら貞操の危機的な!
で、なぜかそこに居合わせてその様子を見ている三橋。実は理子に会って以降胸の辺りがモヤモヤしていた彼はその感情が怒りであると判断、理子に報復をするべく3か月モノの生卵を手に理子を探し回っていたのです。
……この時点でもまだ胸キュンポイントがあがる素振りもないわけですが。
理子の後ろ姿を見送りながら特に何とも思っていない様子の三橋。彼女が強いことを知っているので心配すらしていませんが……なぜか後をつけ始める。
あ、何となくホコリほどの好感度アップの予感がしてきましたよ!
一方、男たちに雑居ビルに連れ込まれた理子。そこに良くんはいませんでした。5人の男たちに囲まれ絶体絶命のピンチに! と、そこに、
普通に入り口から三橋が入ってきます。裏口とか屋根裏からとかじゃないんですね。
そこで理子がやっつけた相手・大田がタイマンで勝負しようと言い出します。あ、ちゃんと闘いでケリをつけようとしてたんだね、私はてっきり……(自主規制)。
大田に強烈な一撃を食らわせる理子選手、かなりの腕前です!(実況中継風に)。あ! 大田が刃物を出してきました、正々堂々と言っていたのは口だけだったのか!?
その瞬間、三橋が割って入り、敵の隙をついて理子を連れて逃げ出します! 建物の外に逃げることに成功した二人。ここで初めて理子が三橋にお礼を言います。
三橋のこの一連の行動により好感度はあがっていると思いますが、まだ感謝の域を出ていないはず。では恋愛感情が生まれた瞬間はどこなのか? それはこの後に待っていました。
彼が逃げなかった理由を彼女が知って・・・
この時点でピンチを脱出している二人。普通ならこのまま帰ってしまえばオールオッケーなのに、三橋、忘れ物をしたと言って敵の巣窟に戻って行ってしまいます。
そこでまたまた卑怯な手を使って男たちに復讐をするのですが、ここで問題!
彼は何のウラミがあって復讐したのでしょうか?
三橋が忘れ物をしたと言い出す前、理子と会話をしていて、そこで彼女が手にケガをしていることを知ります。
そう、三橋は理子の手にケガを負わせた男たちに対して彼女の代わりに復讐をしたんです!!!
あ、ちょっとカッコいい……(キュン!)
自らも手に傷を負いながら大田を倒す三橋。理子は彼の手にハンカチを結びます。すると三橋、そのハンカチをほどいて、理子の手に巻き直してあげる。
あ、かなりカッコいい……(キュンキュン!)
その後はいつものように悪態をつきながら去って行ってしまうのですが、この時、理子は彼に恋をしていました。
遂に、そう遂に! 10ページくらい前までは予兆すらなかった恋に!
卑怯でヤンキー、そして金髪短ラン。パッと見、好感度の欠片もなさそうに見えて頭の回転が速く運動神経抜群、いざとなれば体を張って闘う度胸もあり、何だかんだと仲間想いで世話焼き、そして実は長身のイケメン。
「三橋貴志」はギャップ萌えのバーゲンセールのような人物だったのです。
これは……惚れてまうね、うん。
この後、理子は三橋を追って彼らの通う私立軟葉高校に転校してきます。バトル&ギャグ漫画なので喧嘩のシーンやふざけた場面も多い反面、理子と三橋の恋愛模様もコンスタントに描かれて行きます。
モチロン、男同士の友情や胸熱なストーリーも盛りだくさんに詰め込まれているので、ドラマを見て「原作も気になるなぁ」という方、「昔読んでたけど読み直したいなぁ」という方! 是非とも全38巻、お手に取ってみてください!
(Edit&Text/彩乃)