「愛してるばんざーい!」「START:DASH!!」「ユメノトビラ」……μ'sのカリスマポエマー・園田海未と共に、グループには欠かせない作曲家・西木野真姫

 真姫の作曲した曲は、「No brand girls」のようなギターロックから、「Snow halation」のように美しいメロディーのモノまでさまざま。

西木野真姫 Angelic Angel
画像引用元:ヴァイスシュヴァルツ “Angelic Angel”西木野 真姫(パラレル)/ラブライブ!The School Idol Movie(LLWE24)/ヴァイス 販売元:ブシロード

 『ラブライブ!』(以下、『無印』)1期第3話を観れば分かるように、彼女がμ'sの曲を制作しなければ、「ラブライブ!」優勝はおろか、グループの存続も難しかったのではないでしょうか?

START:DASH!!
穂乃果・海未・ことりの2年生メンバー3人で活動をスタートしたμ's。オリジナル曲のない彼女たちのために真姫は「START:DASH!!」を作曲。第3話においてμ'sは本曲を披露しました。また、この曲は、「元気の出る曲」として多くのラブライバーの人気を集めています。
画像引用元:START:DASH!! 高坂穂乃果(CV.新田恵海), 南ことり(CV.内田彩), 園田海未(CV.三森すずこ) 販売元:ランティス

 μ'sにて、音楽のセンスをフルに魅せた真姫ですが、彼女は西木野総合病院の跡取り娘……つまりお嬢様

 漫画版『ラブライブ!』や『SID』では、音楽の道に進みたい気持ちと、将来病院を継ぐために医大に進学しなくてはならないという夢と現実の間で葛藤するシーンをたびたび見せていました。

 このような悩みや背景を持つ彼女だからこそ、『サンシャイン!!』が展開している5年後の世界で、如何なる道を歩んでいるのか、μ'sメンバーの中でも特に気になります。

 また、『サンシャイン!!』2期以降のストーリーに真姫が登場した際、Aqoursメンバーにどのような影響を与えるのかも彼女の将来と同時に気になりますよね!

 そこで今回は、真姫の未来予想図を書き綴っていきます。

◆他のμ'sメンバーの未来予想図を見る!

5年後の真姫の年齢

西木野真姫 その後
画像引用元:カッティングステッカーL 『シルエット/西木野真姫』 赤 Ver. 017

 ここでは、『サンシャイン!!』の舞台裏での真姫の姿を想像する前に、μ's解散から5年後の彼女の年齢について確認していきます。

 真姫の誕生日は、4月19日。『ラブライブ!』プロジェクトが開始した当初の設定資料において、真姫の年齢は15歳と表記されています。

 よって、『無印』1期スタートの時点では、15歳、にこが加入し、μ'sが7人編成になった頃には誕生日を迎え、16歳に。同学年の花陽や凛よりもイチハヤク16歳になっていますね。

 『サンシャイン!!』は『無印』から5年後の話であり、物語開始の時季は4月です。『サンシャイン!!』ではAqoursメンバーが海の家を切り盛りするストーリーが盛り込まれていたため、おそらく物語の中ではサマーシーズンが到来していると推測出来ます。

 このことから、4月生まれの真姫の年齢は、22歳。彼女が大学に進学していれば4期生になっています。

3年生卒業後の真姫

西木野真姫 ソロ
画像引用元:ラブライブ! Solo Live! from μ's 西木野真姫 TRUE DIVA 西木野真姫(CV.Pile) 販売元:ランティス

 にこたち3年生音ノ木坂を去り、μ's解散後、真姫はどのような学生生活を過ごし、そして学院を卒業していったのでしょうか?

 5年後の年齢よりも、にこたちが卒業した後の真姫の動向の方がラブライバーとして気になりますよね。

 花陽と凛は雪穂やアリサなど新入部員と共に新たなスクールアイドルグループを結成したと、以前、彼女たちの記事で語らせていただきました。

 その際、真姫は彼女たちのグループに参加せず、作曲などサポートに徹したと、チラッと書かせていただいています。

 ではなぜ、真姫はμ's解散後、スクールアイドルとして活動をせずに、サポート役に回ったのでしょうか?

◆真姫にとってμ'sは初めて出来た居場所であり、メンバーは初めて出来た親友

西木野真姫 SID
画像引用元:ラブライブ! School idol diary ~西木野真姫~ 公野 櫻子 (著), 室田 雄平 (イラスト), 音乃夏 (イラスト), 清瀬 赤目 (イラスト) 出版:KADOKAWA / アスキー・メディアワークス

 μ's加入当初はサバサバした大人を演出していた真姫ですが、μ'sに馴染むにつれて、そのイメージは希薄に。2期の時点では、サンタクロースを信じていることなどを筆頭に、彼女の子供っぽい純粋な部分や、同学年の花陽や凛に見られる年相応の女の子な部分が強調して描かれています。

 そのような部分がギャップ萌を生み出し、多くの真姫推しを生み出した一因といえるでしょう。

 物語序盤、真姫自身は同年代の女の子よりも大人らしく見られたい……ちょっと悪く言えば、自分を良く見せたいというプライドの塊のような女の子でした。

 真姫をこのような性格にしてしまった要因はやはり、両親が大病院の経営者でありお嬢様であること。このような環境で育ったからこそ、彼女は病院の跡取り娘として恥じぬように、気丈に振る舞っていたと考えられます。

 そのような性格ゆえに、おそらく真姫はμ'sに入るまで常に周りと距離を置き、クラスでも孤立していたのでしょう。

 そんな彼女の人生に転機が訪れたのは、言わずもがなμ'sに参加したことです。

 μ'sのメンバーは穂乃果をはじめ皆、ありのままの自分をさらけ出し、決して気取ることはありませんでした(たびたび真姫とカップリングにされるにこは、妹と弟のために、自身をプロのアイドルとして振る舞っていた時期もありましたが、それは妹たちの前だけであって、μ'sではありのままの自分を魅せていました)。

 “朱に交われば赤くなる”とでもいうのか、μ'sに入った彼女は次第にありのままの感情を表に出すようになります。

 2期の第8話「私の望み」では、の異変に気が付き、帰路につく彼女を心配して尾行。

『ラブライブ!2期』#8 私の望み
にことよくカップリングされる真姫ですが、希との絆も深く、『劇場版』ではホテルの部屋が一緒だったりなど、『ラブライブ!』全体を通してツーショットのシーンが多いのです。
画像引用元:バンダイチャンネル ©BANDAI NAMCO Rights Marketing Inc. 〈上記配信番組コンテンツ動画より引用〉 『ラブライブ!2期』#8 私の望み(13分35秒) ©2013 プロジェクトラブライブ!

 3年生卒業後、μ'sを解散させると決断した感動の第11話「私たちが決めたこと」では、号泣しながら「にこちゃんたちのいないμ'sなんて嫌なの!」と、μ'sとそのメンバーに抱く強い愛情を打ち明けました。

『ラブライブ!2期』#11 私たちが決めたこと
この時、「アイドルを続けていくことは約束する」と宣言した真姫ですが、その心境はNYでのライブによって変化。「僕たちはひとつの光」のステージを最後に、真姫はスクールアイドルとしてライブすることはなかったように感じます。「おや?」と思った人はもう一度『劇場版』や2期第11話を観直してみてください。
画像引用元: バンダイチャンネル ©BANDAI NAMCO Rights Marketing Inc. 〈上記配信番組コンテンツ動画より引用〉 『ラブライブ!2期』#11 私たちが決めたこと(18分35秒) ©2013 プロジェクトラブライブ!

 このように、真姫にとってμ'sとは、家以外で“初めて”出来た自分の居場所であり、メンバーは“初めて”出来た自身の胸の内を語れる親友だったのではないでしょうか?

 モチロン、μ'sメンバー全員、μ'sは居場所であり、メンバーはかけがえのない親友と思っていることは言うまでもないですが、真姫にとって、μ'sは初めて出来た居場所、そして、そのメンバーは初めて出来た親友だったのです。

 初めてだからこそ、心の底からグループを大切に思う気持ちが他のメンバーよりも一層強く、3年生卒業後、花陽や凛、雪穂やアリサが新しいグループを作っても参加せずに……。

 μ'sを青春の良き思い出にし、スクールアイドル活動にピリオドを打ち、卒業までアイドル研究部の裏方を務め、音ノ木坂を去って新たなフィールドへ羽ばたいていったと考えられます。

 では、μ's解散から5年後が舞台の『サンシャイン!!』の裏側にて、真姫はどのような活躍をしているのでしょう?

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