◆日本では劇場公開される?されない?
なんらかの形で、2023年に『長ぐつをはいたネコ』に動きがあることは間違いがなさそうですが、もし『プス・イン・ブーツ ザ・ラスト・ウィッシュ』が日本公開されるとしても、それが劇場公開とならない可能性にも注意しないといけません。
ドリームワークスアニメーション作品といえば、劇場公開を果たした映画『ヒックとドラゴン』(2010)の続編、『ヒックとドラゴン2』(2014)は日本では劇場公開されずに直接ディスクリリースという形で日本上陸となりました。
また、『カンフーパンダ3』(2016)に関してもDVD&ブルーレイ発売記念特別上映を発表していたにも関わらず、権利元の事情により上映が中止され、直後にNetflixでの独占配信がスタートしました(現在は独占は解かれています)。
こういった劇場上映されない前例があるだけに、『プス・イン・ブーツ ザ・ラスト・ウィッシュ』が日本で劇場上映されるのかどうかは、不安が残ります。
ただ、現在ドリームワークス・アニメーション作品を配給しているのは東宝東和とGAGA。
『トロールズ ミュージック★パワー』(2020)や『ボス・ベイビー ファミリー・ミッション』(2021)、そして既存シリーズのなかった新作でもある冒頭の『バッドガイズ』でさえも、劇場公開に臨んでくれたタッグです。
かつて日本でも11億円を超えるヒットタイトルとなった『長ぐつをはいたネコ』の新作であれば、今作も日本でのヒットは十分に期待できるハズ。映画好きとしてはやはり、プスの活躍を『バッドガイズ』と同じく劇場で楽しめる日が来るのを、期待しています。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi