◆サトシは「父親」と再会できるのか？
長らく謎になっていたのですが、近年その存在について情報が明らかになってきた存在がサトシの父親です。
たとえば『劇場版ポケットモンスターココ』（2020）では、ポケモンによって育てられた少年ココの物語ということで、サトシ自身が父親について初めて明言するシーンが用意されていました。
その流れからなのか、昨年12月23日に放送されたスペシャルエピソード「ポケットモンスター 遥かなる青い空」ではなんとサトシが父親に会いに行こうとするという内容となっていました。
残念ながらこの回では、父親に急用ができてしまい、サトシが到着するころには彼は先に出発。再会は果たせませんでした。むしろこれは新シリーズに向けての伏線として、今度こそサトシの父親に登場してほしいところです。
◆サトシの冒険の導き手「ホウオウ」の謎
“伏線”として特に気になる人が多そうなのが、記念すべき最初期シリーズの第1話「ポケモン！きみにきめた！」の最後で、ボロボロのサトシとピカチュウの前に現れたホウオウでしょう。
ホウオウは、サトシの冒険の導き手のようなあつかいをされており、アニメシリーズでも本格的な登場が渋られている、アニメシリーズでは特別な立ち位置のポケモンです。
そんなホウオウですが『劇場版ポケモンスター キミにきめた！』（2017）でもサトシを導く言い伝えとして登場。また新シリーズの『ポケットモンスター』の第9話「あの日の誓い！ジョウト地方のホウオウ伝説!!」では、サトシとニアミスを果たしており、そしてついに第136話「サトシとゴウ！あらたなる旅立ち!!」ではルギアに乗ったサトシとゴウと並走して飛ぶホウオウが登場し、2人の新たな旅立ちに花を添えました。
ある意味、サトシの冒険において特別な存在であり続けるホウオウ。そんなホウオウがサトシの最後の冒険では、どんな役割を担うのか。そもそも再登場はするのか。割と直近で出番があっただけに意外と分かりません。
──これだけの長期シリーズの主人公の物語が最終回を迎えるのは、めったにないことです。そんなサトシの冒険をどう幕引きをするのか、彼らの冒険のクライマックスを見守っていきましょう。
〈文/ネジムラ89〉
《ネジムラ89》
アニメ映画ライター。FILMAGA、めるも、リアルサウンド映画部、映画ひとっとび、ムービーナーズなど現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。缶バッチ専門販売ネットショップ・カンバーバッチの運営やnoteでは『読むと“アニメ映画”知識が結構増えるラブレター』を配信中です。Twitter⇒@nejimakikoibumi
サムネイル画像：YouTubeチャンネル『ポケモン公式YouTubeチャンネル 』より
ポケットモンスター テレビ東京アニメ公式
©Nintendo･Creatures･GAME FREAK･TV Tokyo･ShoPro･JR Kikaku ©Pokémon
アニメ映画ライター。『FILMAGA』、『めるも』、『リアルサウンド映画部』、『映画ひとっとび』、『ムービーナーズ』など現在複数のメディア媒体でアニメーション映画を中心とした話題を発信中。映画『ミューン 月の守護者の伝説』や映画『ユニコーン・ウォーズ』のパンフレットにライナーノーツを寄稿するなどその活動は多岐にわたる。noteでは『アニメ映画ラブレターマガジン』を配信中。
