6月30日、“shibuya duo MUSIC EXCHANGE”にて1stワンマンライブ、「Roselia 1st Live Rosenlied」を開催、会場をRoseliaカラーに染め上げバンドリーマーたちを熱狂させたRoselia(ロゼリア)。
Roseliaは、『BanG Dream!(バンドリ)ガールズバンドパーティ!』(通称、ガルパ)から派生した5人組声優ガールズバンドであり、8月25日から3Daysで開催される世界最大級のアニソンライブイベント、“Animelo Summer Live2017 (アニサマ2017)”に出演が決定。彼女たちの活動は勢いを増すばかり。
同バンドもPoppin’Party(略、ポピパ)のように、キャラと声優が連動。声優が実際に楽器で演奏するスタイルを貫くバンドだ!
そのRoseliaのギタリスト・工藤晴香さん(氷川紗夜役)もポピパの愛美さん(戸山香澄役)、大塚紗英(花園たえ役)さん同様、ESPブランドのギターを使用しているのだが、その機材情報はあまり公表されていない。
工藤さんのギターに興味を抱くさなか、記者は、“Roseliaフェア”を開催中のESP渋谷クラフトハウスにて、工藤晴香さんと遠藤ゆりかさんが実際にライブで使用している機材が7月1日(土)、2日(日)の2日間期間限定で特別展示されるとの情報をキャッチ。
早速、Roselia使用の実機をこの目に焼き付けてこようと、ESP渋谷クラフトハウスへお邪魔させていただいた。
ここでは、その時の写真を交え、工藤晴香さんの使用機材を紹介していく。
【ついに登場!紗夜モデルのギター】
工藤晴香さん(氷川紗夜役)の使用ギター
工藤晴香さん(氷川紗夜役)のギターもポピパのギタリスト・大塚紗英さん(花園たえ役)のSNAPPERと同じストラトタイプ。彼女のギターは、SNAPPERよりもソリッドな形状をしているがその名称は何と言うのか?
◆ESP M-Ⅱ
工藤さんが使用するギターはESP M-Ⅱというモノに酷似しているが、実機を目の前にすると、細かなディテールをはじめ、ところどころ作りが異なることに早速記者は気づく。
「工藤さんのギターは、ESP M-Ⅱをベースにした(Roselia)カスタムモデルです」
記者がそのことについてスタッフに尋ねてみると、このようなコメントが返ってきた。
それを裏付けるように、12フレットのインレイには「ROSELIA」の文字が刻まれている。
サウンド面はモチロンだが、こういったデザインにもコダワリを魅せるところからは、ESPが『バンドリ!』プロジェクトに愛情を注ぎ機材を提供していることがよく伝わってきた。
このRoselia仕様のESP M-Ⅱは、6月30日、受注生産されることが決定。2018年1月にリリースされる予定だ。
今回、受注生産が決定した氷川紗夜モデルのギターは、ポピパモデルのモノと同様、ヘッドに「BanG Dream!」のロゴマークがプリントされている他、12フレットのインレイには、Roseliaを象徴する銀色の薔薇が刻まれている。
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— ESP渋谷クラフトハウス (@espcrafthouse) 2017年6月30日
このクオリティーにも関わらず、価格も約6万円(2017年7月時点)とかなり手頃だ。
工藤さんのライブパフォーマンスや、彼女が演じる氷川紗夜の活躍に感銘を受け、ギターを始めようと考えている人やRoseliaファンはモチロン、すでにギターをプレイしている人、バンド活動をしている人はこの機会にゲットしてみてはいかがだろうか。
足元(エフェクター)もチェック
ギタリストなら、やはりエフェクターもチェックしておきたいところ。
しかし、「エフェクターとはどんな役割りを果たす機材なのか?」と、ギター初心者の人はエフェクターのそもそもをまだ理解していないのでは?
Roseliaの放つ音に圧倒され、「バンドを演りたくなった」、「『BLACK SHOUT』や『Re:birth day』を学園祭でコピーしてみたい」と思っているのなら、できるだけ工藤さん(紗夜)のサウンドに近づけてみたいハズ。
そこでここでは、工藤晴香さんの使用するエフェクターを4つご紹介。これから始まるバンドライフにぜひ役立てていただきたい。
◆SPI / Blue Vague
“澄み切った(Vague)青。直訳するとこんな意味合いになるエフェクターだが、本機はその爽やかなネーミングに反した、ディストーション・エフェクターなのである。
そのため、あえて訳すとすれば、“漠然とした(Vague)憂鬱(Blue)”といったグランジ・ロックなニュアンスがイチバン近いかもしれない。
本機はRoseliaのために開発されたエフェクターであり、2017年7月時点、受注生産のみの販売となっている。
ツマミはVolume、TONE、GAINの3種のみ。シンプルな作りなので、初心者でも音作りは比較的簡単といえよう。
Roselia1stシングル「BLACK SHOUT」のイントロを聴けば分かるように、その音色は、中音域が強調され、ブリッジミュートやパワーコードを多様するハードロックに向いているエフェクターだ。
ディストーション・エフェクターということもあり、6弦全てを掻き鳴らした場合、歪み過ぎて、コードを潰してしまう恐れがある。
工藤さんも曲によって、以下で紹介するオーバードライブ・エフェクターと、本機を使い分けている模様。
よって、本機をエフェクターボードに加える際は、工藤さんのように、オーバードライブ・エフェクターと併用し、よりRoseliaサウンドに近づけることを意識したい。
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◆MXR / EVH 5150 Overdrive
アメリカのハードロックバンド、“VAN HALEN(ヴァン・ヘイレン)”のギタリスト・エディ・ヴァン・ヘイレンとコラボ開発されたオーバードライブ・エフェクター。
エフェクター本体のデザインに、エディ・ヴァン・ヘイレンが使用するギター“フランケンシュタイン”のストライプを流用。そこがギター弾きの購買意欲をそそってくる。
コード弾きはモチロン、Gain Boostを実装しているため、これ1機のみでギターソロ時のブースターとして活躍が期待出来る優れモノといえよう。
【参照動画】
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◆Seymour Duncan / Vapor Trail
ピックアップの製造で有名なセイモア・ダンカンからリリースされているディレイ。
ピックアップのイメージが極めて強いダンカンから、エフェクターがリリースされていることを記者は初めて知ったが、果たしてそのサウンドはどのようなモノなのか。
【参照動画】
本機について、工藤さんは自身のTwitterで、本機をギターソロで使用していると過去にツイートしている。その時のツイートを以下に引用掲載させていただく。
ギターソロ弾く時に私が使用している子達 https://t.co/NCfTEJc9SW
— 工藤晴香 (@kudoharuka910) 2017年5月26日
このことから、1stシングル「BLACK SHOUT」のソロ冒頭で響き渡るギターサウンドは、おそらく本機で創ったモノと推測出来る。
値段は高めだが、Roseliaのコピーを演る際はこちらのディレイもぜひエフェクターボードに加えたい。
◆Seymour Duncan / Killing Floor - High Gain boost-
あまり見かけることのない、こちらのオーバードライブもセイモア・ダンカン製。工藤さんはギターソロのブースターとして使用しているようだ。
ESP公式サイト(http://espguitars.co.jp/)では、
ソロ・プレイ時のブーストとして、アンプのオーヴァードライブサウンドをプッシュアップさせるため、また深くて骨太なソロ・トーンを演出するためなど様々な用途に対応できます。
3wayのヴォイシングスイッチを使うことによりブースト時のイコライジングを調整できます。
10kHzのブースト・4.8kHzのカット・フラットを選択可能で、使用目的に合わせて様々なサウンドメイキングが可能です。煌びやかなシングルコイルをfatに変化させたり、温かみのあるハムバッカーにクリアなハイエンドを追加したりと使い方は様々です。
ESP公式サイトより文言引用
(http://www.espguitars.co.jp/seymourduncan/pedals/Killing-Floor-High-Gain-boost.html)
と解説がある。
マイナー(記者心中では)かつ不明瞭な点も多いが、その独特なデザインやサウンド面において謎を感じさせる部分は逆に惹かれる。本機からはそういったギタリストの心を捕らえる魔力のようなモノを感じた。
――工藤晴香さんの使用するエフェクターのそのほとんどが歪み系であることに記者は少々驚いた。
歪み系のエフェクターを3つ搭載、さらに、ギターソロでディレイをかけるところからは、Roseliaのギターサウンドはかなりコダワリを持って創られていることがうかがえる。
工藤さんがギターを弾くRoseliaは7月29日、有明コロシアムで1stライブの追加公演が決定するなど、確実に人気と知名度を上げ、快進撃を続ける一方。
アニソン界が薔薇色に染まる日は近いのかもしれない。
(Report&Text,Photograph/水野高輝)
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【ESP渋谷クラフトハウス】
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◆ESP渋谷クラフトハウスさんありがとうございます。
※本記事の写真は掲載許可をいただいております。無断転載は固くお断り致します。
BanG Dream!(バンドリ)ガールズバンドパーティ!公式サイト
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工藤晴香さん公式Twitter @kudoharuka910