プチ炎上! その後の展開は如何に!?
それから約1年、舞台化の話はやはりエイプリルフールネタで終わるかと思われましたが、この度公式サイトで「劇団シャイニング」の再演の第1弾として「天下無敵の忍び道」の舞台化が発表され、キャストとメイキング動画まで公開されたのです。
舞台化ブームとファン許容のむずかしさ
『テニスの王子様』のミュージカル化を始め、様々なアニメやゲームが舞台化され、最近ではそれ専用の劇場ができたり、そういう舞台を中心に出演する俳優さんを2.5次元俳優と呼ぶなど、今や舞台化ブーム真っ只中。
2.5次元俳優のファンも多く舞台化を喜ぶお客さんもたくさんいるのですが、『うたプリ』に関しては他の作品よりもそれが難しい状態にあります。
まず、『うたプリ』というコンテンツは2次元のアイドルを売りにしているわけですが、この2次元のアイドルが3次元に存在しているようにコンテンツを広げている点に、舞台化を嫌がる要因があります。
アイドルたちがツイッターでつぶやいたり、プレゼント企画をしてそれが実際にファンの手元に届いたり、アイドルたちがデザインした商品が発売されたり、ゲームやアニメの中だけの存在にとどまらない活動があり、ファンも普通のアイドルを追いかけるような感覚になるのです。
「あくまで2次元のキャラクターでしょ?」と思うかもしれませんが、ファンにとってはそこに実在するかのような存在感のキャラクターになってしまっているのです。それが舞台化、つまり実写化となるとどうでしょう? 「音也くんは音也くんなんだから演じるとかありえない」というような意見が出てきてしまうのです。
また、『うたプリ』はこれまでに声優さんでライブも行っています。みなさんあくまで声優としてステージに立ってはいるのですが、歌う姿にキャラクターを重ねるファンも多いはず。声優さんたちもキャラクターたちに近づくためにいろいろと試行錯誤、キャラクターたちがやってくれるような演出、振る舞いをしてくれます。
そうなると、もうファンは「その声以外認めない!」「他の人が歌うのはありえない!」ということになってしまうわけです。
息の長いコンテンツでもありますから、ファンの間でキャラクターの存在はかなり大きくなっているでしょうし、やはりビジュアル的にも2次元と3次元は差があるもの。自分の中のイメージを覆されかねない舞台化は「観たくないもの」、拒否反応が出ても仕方がないようにも思います。
しかし待ってほしい! 今回の「劇団シャイニング」の舞台化はファンも受け入れやるい、納得できるような逃げ道をうまいこと作っているな~と思うのです。