春は出会いと別れの季節。
新生活への期待が膨らむ一方で、新しい環境や人間関係にうまく馴染めるだろうかと、大いに不安を感じている方もいることでしょう。
でも、心配いりません。『私に天使が舞い降りた!』(略称、わたてん)の「みゃー姉」に比べれば、大した事ないハズですから。
今季アニメ一のダメ人間だった彼女、そのコミュ障エピソードの数々を振り返りながら、新生活への不安に備えましょう。
「挨拶すら私はまともに……。私は……、私は……」
『わたてん』は、ひなた、花、乃愛をはじめとする小学生のかわいらしさが光る日常アニメでした。そして、彼女たちの軸となるダメ人間女子大生こそが、星野みやこ。通称「みゃー姉」。
人見知り・コミュ障っぷりは折り紙付きで、妹たちに「お姉ねえさん更生すごろく」を作られるほど。
上記の台詞はその際の一言ですが、そう、みゃー姉はとりあえず「笑顔で挨拶」ができません。小学生、あるいは幼児にすら楽にこなせるタスクにも一苦労なのです。
どうです、「ああ、私は大丈夫だ」と感じませんか?
「服屋で服買ってこいとか無茶を言う……」
そんな娘を心配する母に、「ちゃんとした店で服買ってきな」と送り出されたときのつぶやき。
家ではいつも高校時代のジャージなので、かなり呆れられていましたからね。
わざわざお金を渡されたにも関わらず、「服屋って店員が話しかけてくるんだもん!」と徹底抗戦の構えを魅せました。コミュ障の鑑です。
「そんなんであんた将来どうするの」
と問われれば
「ひなたが面倒見てくれるらしいし……」
小学五年生の妹に、将来を頼る大学生。しかも結局、服を買うことはできませんでした。
「三倍! ……いや、言い値で買い取るよっ!」
誕生日プレゼントの報せを受けて、この表情。「なんでもやる券」を使って、小学五年生の白咲花ちゃんになにをさせるつもりでしょう。
心の声の(絶対着てくれなさそうなあの服とか……!)ってどんな衣装でしょう。筆者、気になります。
そして……、身の危険を感じた花ちゃんに代わりの誕生日プレゼントを用意され、「なんでもやる券」との交換を要求されると……、
「花ちゃん、これいくらした? 三倍! ……いや、言い値で買い取るよっ!」
「最低ですか」と極寒のツッコミを受ける始末。先ほどの「ひなたが面倒見てくれる」は冗談半分ですが(にしても!)、こちらは本気で提案しているのが恐ろしいところです。
大好きなはなちゃんが絡むと驚異的な行動力を魅せる一方、簡単に良識を失う姿が痛々しかった……。そういえば、第4話では逮捕されかけましたっけ……。
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それでも天使は舞い降りる!
笑顔で挨拶できなくても!
コンビニみたいに喋らなくてすむ所でしか買い物できなくても!
人には言えない趣味趣向があっても!
みゃー姉のように優しい心の持ち主であればこそ、そこへ天使は舞い降りたのです!
新たな生活や、人間関係に戸惑うことも多い4月。不安になったら彼女を思い出し、「みゃー姉と比べればマシなはず!」「大事なのは中身!」と勇気をもらいましょう。
地道に頑張っていれば、いずれあなたに天使が舞い降りる……、かもしれません。
(Edit&Text/ヒダマル)
©椋木ななつ・一迅社/わたてん製作委員会