声優さんやアーティストといった「声」を使ったお仕事の中では、少なからず「個性」という要素が重要となってくるのは皆さんもおわかりであると思われます。

「この人の声かっこいいなぁ…」

「この人の歌声は素敵だ!」

「このだみ声が癖になる!」

 そのような理由で好きな声優さんやアーティストファンになった方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 ただ、その個性というのはあくまで受け取る側が感じる感性の下で評価されるものであり、具体的な理由をもって証明することは非常に難しいです(わざわざ証明する必要があるのかと言われたら、まぁ別にできなくてもあまり関係は無いのですが)。

 しかし、科学の世界では人間が聞くとリラクゼーション効果を得ることができる特定のノイズがあることが証明されており、中にはそのゆらぎのある声を持つ人間がいることが、長年の研究によって明かされているのをご存知でしょうか?

 今回はその「個性」の中で「科学的に証明された」と言えるであろう「天使の声」と呼ばれる「1/fゆらぎ」をご紹介いたします。

「1/fゆらぎ」とは?

春に愛されるひとに わたしはなりたい 花澤香菜
画像引用元:春に愛されるひとに わたしはなりたい(初回生産限定盤)(DVD付) 販売元:SACRA MUSIC

 では先に、今回のテーマである「1/fゆらぎ」についてを簡単に紹介いたしましょう。といってもこの「1/fゆらぎ」には学術的要素が多く含まれるので、簡単に紹介すること自体が難しいのです……。

 まず「ゆらぎ」という単語についてですが、これは「規則性のある動き」の中に現れる「不規則な動き」を意味します。

 例えば、川には多くの水が流れていますが、必ず同じ量と同じ運動量で流れているわけではなく、時には遅く、時には早く水が流れますよね。

 また同じように、人間の心臓の動き(心拍数)もある一定のリズムで脈を打っているわけですが、それはメトロノームのようにしっかりと一定を保っているわけではありません。

 数字で表すとすると、4回の脈拍を100で割った時「25、25、25、25」と等間隔で脈打つのではなく「25、20、25、30」というように多少のズレが生じることを「ゆらぎ」というそうです。

 ゆらぎの中を周波数(Frequency=F)を用いて分析した中に出てくるのが、この「1/fゆらぎ」というものだそうです。

 つまり、後ほど紹介する方々は、この「1/fゆらぎ」というゆらぎを持った声の持ち主であるということだと思われます。

 詳しくお知りになりたい方は、「1/fゆらぎ」研究の第一人者である武者利光氏の論文やインタビュー記事を読むことをおすすめいたします。

 では、この「1/fゆらぎ」を持つ方で、今アニメ業界で活躍している人は誰なのかを紹介していきましょう!

花澤香菜さん

花澤香菜 大丈夫
画像引用元:大丈夫(初回生産限定盤)(DVD付) 販売元:SACRA MUSIC

 ご存知我らがざーさん。

 ウィスパーボイスでみんなを魅了する花澤香菜さんは、実は「1/fゆらぎ」を持っていることが、とある企画で証明されました。

 それは、「Astell&Kern(アステルアンドケルン)」というハイレゾ音源対応のポータブルプレイヤーを国内販売する代理店のアユートが企画したもの。

 花澤さんの天使の声を科学的に証明し、かつハイレゾ音源で圧縮された音ではない生に近い音をもっと聞いてもらおう!という企画だそうです。

https://www.iriver.jp/kana_hanazawa/

https://www.mag2.com/p/news/17240

 この企画の中で声紋鑑定などを行う研究所で調べてもらったところ、「1/fゆらぎ」が含まれる声だったということが分かったのです!

 科学的に証明された「天使の声」って聞くだけで素晴らしいですよね!

そういえば花澤さんは『Angel Beats!』で天使役を演じていましたが、まさか本当に天使なのでは……?

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