・・・観ました。
何を??
『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナルスケール-』をです!!
はっきり言って、映画を観るまで『ソードアート・オンライン』のことなんて、存在すら知らなかったぐらいの私なのですが、映画で見事に本作の虜となってしまいました。この映画、本当に良かったです。
どう良かったのか? という部分にはいろんな答えが私の中にはあるのですが、中でも特に“コレ”というのが、主人公のキリトくんとアスナちゃんの恋愛要素!
『たまこラブストーリー』や『心が叫びたがってるんだ。』さらには『君の名は。』のような近年の青春ラブストーリーアニメの棚に入れたくなる素敵な映画でございました。
今回は『ソードアート・オンライン』を知らなかった私が、どのように夢中になっているのか、紹介させてください。
掴みでもうゾッコン!キリト×アスナのペアで確定です。
二人の馴れ初めなどはTVアニメシリーズで描かれているのでしょうが、この映画では冒頭で二人はすでにカップルとして出来上がっておりました。
私はそれまでの経緯を知らないので、「応援したくなる二人」と思えるか、「あまり応援したくない二人」と思ってしまうのかは“冒頭”に懸かっているわけです!
そんな本作の冒頭シーン。
明日死ぬかもしれない状況下
キリトくんとアスナちゃんは湖の畔で並んで座る
そらには満天の綺麗な星空 二人は生きて元の世界で再び星を一緒に見る約束をする……。
うわあああ、なんてロマンチックなんだあ!!
こういうベッタベタなシーンがわたくし大、大、大好きなので、この時点でほぼキリトくんとアスナちゃんを全力で応援する側に私は回っておりました。
映画では、この世界から二人は無事抜け出し、あとは一緒に星を見るだけという、すでにハッピーエンド迎えてるような状況から本当の物語がスタートします。
これをプロローグに持って来られた時点で、絶対この後なにかあることは分かるだけに、私はこの二人がどうなっちゃうのか気になって気になってしょうがありませんでした。
すでに私はまんまと釣られてしまっていたわけです。
劇中の展開に感情移入MAX!悲しみと怒りに支配される私
本編が始まると、二人はすでに、星を見に行く予定の日も二人は決めていました(しかも共通の友達と仲良くしながらも、その件については二人だけの秘密というところがさらに多幸感があります。)。
あとちょっとだねー、みたいな幸せそうな話を冒頭でしていると、もうこの後、どんな事件が起きちゃうのか、怖くて怖くて、居ても立っても居られません。
そしてやはり事件は起こります。
謎の少年、エイジくんが現れると共に、仲間たちが次々にリンチされる、幽霊みたいな存在が登場、
さらにさらに、アスナちゃんが記憶障害を起こしたりと、冒頭の約束どころじゃない事態にやはり発展していってしまいます。悲しいけどこれが映画の宿命です。
しかし、キリトくんとアスナちゃんはそんな宿命に屈しません。
幸せを目前に控えた状態から、絶望のドン底にまで叩きのめされる二人ですが、健気にその仲を信じぬく中盤……二人の信じあう姿にもう涙が止まりませんでした。
「どうして!・・・どうして二人をそのままハッピーエンドにさせてくれないんだ!!」
と制作陣を呪いながら、自らの拳を握りしめ、謎の少年エイジくんに怒りの炎を燃やしました。
この幸せになって欲しい二人が、厳しい状況に強いられながらも残り僅かで繋がり続ける展開。
これまた大好きなやつです!
最後の最後で更なる感涙体験!堪えられぬ!
そしてそこからがリベンジマッチです。挽回を見せるこの映画のクライマックスにはさらに胸を熱くさせられました。
・アスナちゃんのために頑張るキリトくんそれを支える仲間たち
・解かれていく謎
・そして遂に臨む、エイジくんとの直接対決
さらに、さらにとエスカレートしていく物語は、2時間とは思えないほどの密度を感じました。
具体的なクライマックスについては一応ネタバレにならないように隠しておくとして、結果的にこの映画の仕掛けとして、キリトくんとアスナちゃんのラブストーリーに水を差していた“何か”に、実はもう一つ(もしくは二つ)の別の愛の物語が絡んでいたというところにもまたグっときました。
もろもろの展開を終えて、一件落着を迎えた終盤。キリトくんとアスナちゃん“ではない”別のある二人が並んでいる姿が、少しの間流れるのですが、そのシーンがあまりにも美しいのと切ないのとで、
私はこの時に映画中で最高潮の感涙をしてしまいました!
「美しい。美しすぎるぞ、この映画」
と私は制作陣を心の中で追い詰めながら、拍手を送った次第です。
戦争なんて起きなければいいのにと願いながら、私たちは愛する者のために銃を取る。
そんな世の中の不条理さへの嘆きや、キリトくんやアスナちゃんが幸せになって欲しいと願う気持ちなど、諸々でなんだか涙を流してばかりの2時間でした。
私はこういった映画を観終わった後の充足感が本当に大好きで映画館に通っております。個人的に本当にドンピシャな映画でした。
『たまこラブストーリー』の様に純粋で……。
『心が叫びたがってるんだ。』の様に熱くこみ上げてくるものがあり……。
そして『君の名は。』のように愛する二人が全力でぶつかっていく……。
近年の青春ラブストーリーアニメ映画と同じような部分が熱くなって、大好きになった、『劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナルスケール-』でした。
(Edit&Text/ネジムラ89)
劇場版 ソードアート・オンライン -オーディナル・スケール- 公式サイト
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