ノーゲーム・ノーライフ』や『ご注文はうさぎですか?』など、TVアニメシリーズを観ていない状態で劇場版に突撃してきた私ですが、またまたある作品の劇場版に無知識で行って参りました。

その映画とは・・・、

『中二病でも恋がしたい!Take On Me!』。

中二病でも恋がしたい!Take On Me!
画像引用元:「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」公式サイト

ライトノベル発でTVアニメが2シリーズ、そして総集編劇場版なども経てきた、それなりに歴史のあるシリーズなのですが、ワタクシ、今回の劇場版『中二病でも恋がしたい!Take On Me!』まで、まったくそれらの作品に触れずに生きてきました。そんなわけで今回は満を持しての『中二病でも恋がしたい』初体験!

その感想をお伝えしたいと思います。

「中二病でも恋がしたい!」は油断できない必見映画だった!

結論から言います。

『中二病でも恋がしたい!Take On Me!』、

最高でした!

私は本作を観た晩、布団の中で天井を見ながら考えていたことは、六花ちゃん(本作のヒロイン)可愛かったなぁ・・・ということばかり。あまりの興奮に眠れず、公式サイトで配信されていた動画を深夜3時に起き出して見だすぐらい大好きなやつでした。

小鳥遊六花 可愛い
<筆者を夢中にさせた小鳥遊六花>
画像引用元:中二病でも恋がしたい!戀 カードスリーブ 小鳥遊六花

正直、観る前は“可愛い女の子たちがたくさん登場するドタバタギャグアニメ”ぐらいに予想していたのですが(いつもこんな感じで舐めてかかっていてすみません)、意外や意外、結構真面目で重厚な私の大好きなラブストーリー案件だったのですからたまりません。さすが、たまこラブストーリー聲の形を送り出してきた京都アニメーション! やはり侮ってはいけないのでした。

六花ちゃんの最初の印象は最悪!でも・・・

主人公の六花ちゃんは、中二病(自意識過剰に変にカッコつけちゃうやつ)を卒業できない高校生の女の子。

そんな彼女と恋人関係の勇太くんは“ほぼ”同棲中という状態だったものの、突如、六花ちゃんの姉の意向により海外へ引っ越さなくてはいけなくなってしまいます。引っ越しを阻止するべく、六花ちゃんと勇太君は、その仲の深さをアピールするべく駆け落ちを実行するのでした・・・という感じで物語が始まります。

『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』オリジナルサウンドトラック
画像引用元:『映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-』オリジナルサウンドトラック 販売元:Lantis

序盤でこそ、六花ちゃんの中二病っぷりに「痛いなぁ」と思っていたのですが、面白いことに話が進んでいくほど、六花ちゃんに感情移入していけるのが本作の魅力。

実はこの彼氏である勇太くんも“元中二病”という男の子という設定がよくできています。彼氏だからという理由で六花ちゃんが大切なのはもちろんのこと、自身も中二病経験者であるがゆえに六花ちゃんの気持ちが理解できる、という距離感が恋人の形として珍しく、新鮮で非常に面白かったです。

そして、なんといっても手を打ったのが二人の物語のクライマックス。

引くほどだった中二病の妄想演出が画となる瞬間が用意されているのですが、六花ちゃんと勇太くんの物語を一通り観てきたうえでその演出を観ると、とてもロマンチックなカタルシスを感じられたのですよね。

あれだけ『痛い』と思っていた演出でなんと涙が溢れてきたのですから、自分で自分にびっくりです。そしてその時、『恋愛と中二病ってこんなに相性の近いものだったのか!』という事実にやっと気づけました。

思い上がったり、調子に乗ったり、自分のキャラクターを気にしたり……それって実は恋愛をしていくうえで誰もが体験していくような感情と一緒なのですよね。そんな事実をまさにこの映画のラストで教えられまして、その時、私の中で完全に六花ちゃんが自分と重なりました。

なんだ、六花ちゃんって、私だったのか。

ついにはそんな気づきに達するほど、私の中で六花ちゃんは自分にとって親しい存在となっていました。

 

――そんなわけで、過剰なほどの中二病と言える六花ちゃんにすら共感を感じることができた『中二病でも恋がしたい!Take On Me!』は新年早々、私に大きな衝撃を与えてくれました。

アニメに関わらず実写物でも私は恋愛映画を何作も観てきましたが、こんな切り口の恋愛映画が見たことなかったです。

いやぁ・・・アニメも映画も恋愛も、まだまだ奥が深いです。

そんなことをしみじみ感じながら、私は今日も寝る前に六花ちゃんのことを想いながら眠りにつくのでした。

(Edit&Text/ネジムラ89)


「映画 中二病でも恋がしたい! -Take On Me-」公式サイト
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