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誕生日やバレンタインデーなどイベントが近くなると「好きな人に想いを伝えたい……!」と、告白やプロポーズを考える人も多いのではないでしょうか。
イベントが何もない普通の日に告白やプロポーズが成功した際には、2人にとって新しく大切な日ができます。ですが、いつもと変わらない普通の日だからこそ、しっかりと事前に準備をしておかなければ相手に本気の気持ちが伝わらず「遊ばれているのかと思っていた……」と、失敗につながってしまうもの。
このような失敗を避けるためにも誕生日やバレンタインデーなどのイベント事に、告白やプロポーズなど想いを伝えることはとても良く「告白されるかもしれない……!」といった期待を性別関係なくしてしまうハズ。
ですが、ただイベントのときに想いを伝えればいいという単純なものではなく、相手の気持ちはもちろん周りの雰囲気やシチュエーションなど、意識しなければいけないことがあります。
どのようなことを意識することで告白やプロポーズが成功につながるのでしょうか。キャバクラなどの夜職を約10年続けていた筆者がプライベートで実際にされてドキドキしたことを、3作品のアニメを参考にご紹介します。
◆夜道のちょっとした瞬間
告白を意識するとどうしても「好きだから何かしてあげたい!」といった気持ちになりがちですが、必ずしも相手が同じように「何かされたい!」などと想いを抱いているとは限りません。
年齢を重ねると学生や若いころのように「ステキなシチュエーションで告白されたい!」といった願望がなくなったり、サプライズが苦手になったりした人も少なくないのです。このような相手に対してデートスポットやおしゃれな場所での告白は、たとえ両片想いだったとしても自分本位だと受け取られ、告白やプロポーズは失敗につながってしまいかねません。
そのため、相手の好みなどが分からない場合は特別何かを準備するのではなく、「日常のちょっとした瞬間を意識した想いの伝え方」がいいでしょう。
一緒に歩く夜道などの告白は変にかしこまった状態ではないため、結果がどうであれこれまでの関係を崩すこともないハズ。
アニメ『ヲタクに恋は難しい』に登場する二藤宏嵩は幼なじみの桃瀬成海に、夜道でちょっとした会話をしながら幼いころから抱いていた想いを伝えていました。
そもそも成海は恋愛下手なこともあり、かしこまった雰囲気が苦手だったのです。そのため、長年成海を想っていた宏嵩は彼女に気遣わせず追い込まないように、会話の中でしれっと一言想いを伝えるという告白をしています。
筆者も成海ほどではないですが、かしこまった場が苦手なこともあり、過去に両片想いの相手から宏嵩のように夜道で想いを告げられたことがありました。
真面目な話をしている中で突然「ずっと前から好きだと想っているよ」といったように想いを伝えられました。友達以上恋人未満の関係を長年続けていたものの、告白の予想はしていなかったため驚いたことを今でも覚えています。
特別何かを準備せずとも心から相手を想っていれば、言葉と想いだけで相手には伝わるもの。バレンタインなどイベントが近い時期などは街中がきれいに装飾されていることがあり、静かな夜道を歩いているだけで告白の雰囲気を作れます。
また、夜道ということで人の目がほとんどなく、手をつなぐなど物理的距離が縮められるため、2人のペースで雰囲気を作れるでしょう。
◆誰にも邪魔されない2人っきりになれる場所
告白やプロポーズを考えると相手を喜ばせようとおしゃれなお店や、話題のデートスポットなどを思い浮かべてしまうもの。ですが、こうした場所での告白やプロポーズは状況によって、失敗を招いてしまう可能性があるのです。
イベントの時期などはどこに出かけてもたくさんの人で騒がしく、ゆっくり話して過ごしたいと思っていても落ち着けないことが多いもの。勇気を出して告白やプロポーズができたとしても「ちゃんと聞こえなかった……」といったことや、あまりの騒がしさに「告白する雰囲気ではなかった……」と失敗に終わり、後日やり直しになってしまうことがあるのです。
もちろんこうした失敗も思い出になるものですが、まずはしっかりと想いを伝えてカップルになれるような伝え方をしなければ、思い出として受け取れないもの。そのためには何よりも雰囲気作りが重要となり、おうちや静かな個室でゆっくり過ごすのがいいでしょう。
アニメ『その着せ替え人形は恋をする』では、五条新菜がコスプレ衣装作りの参考のため、アニメを観に女友達の喜多川海夢のおうちへお邪魔するシーンがありました。
新菜はそれほど女性慣れしていないため、出迎えた海夢の無防備な姿や自宅に入ること自体に緊張してしまいます。そして海夢は新菜への想いを自覚し始めたこともあり、周りの目がない自宅に2人っきりはもちろんですが、距離が近いソファに一緒に座って過ごすことにドキドキしていました。
筆者も過去には海夢のように大切な人がおうちにきて、ドキドキさせられながら想いを告げられたことがありました。
長年想いを秘めていた人がいたのですが、自信のなさゆえに告白するつもりは一切なく、この先も友達関係を続けていくつもりでした。
そんなとき偶然遊びにきた相手と恋バナの流れから「……ねぇ、付き合おっか?」と、伝えられたのです。言葉自体にはときめきなどはありませんでしたが……。
誰の目もない2人きりの空間だからこそ雰囲気も作りやすく、ストレートな言葉で心からの想いが伝えやすくなるもの。ですが、相手との距離感が縮められていない場合や、完全に片想いの場合には少し注意が必要となります。
ほとんどの女性は好意を抱いていない相手に強い警戒心を持っており、自宅はもちろん密室になることを避けてしまうのです。
こうした場合には無理に密室になろうとしてしまうと女性に恐怖心を与え、どれほど好きだったとしても告白が成功することなく嫌われてしまう可能性もあります。
まずはゆっくりと距離感を縮めるなどして女性からの信頼感を得ることが重要。そして、夜ではなく明るい時間帯のおうちデートであったり、自宅ではなくお店の個室を選んだりするなどといった気遣いも告白には必要といえます。
◆夜景のきれいなスポット
告白やプロポーズを考える特別なときほど、簡単には行けないような場所で雰囲気を作って想いを伝えたくなるもの。
夜景のきれいな場所は既に雰囲気ができているため、告白やプロポーズに向けて事前に何か準備をする必要がありません。そのため、雰囲気がある場所を選ぶことで告白やプロポーズを受ける側も、伝える側も気持ちを落ち着かせて心から相手に向き合えます。
ですが、雰囲気の良いお店はドレスコードがあるなど敷居が高いことがあります。この場合、事前に相手の好みをしっかりと把握していなければ、誘い自体を断られてしまうでしょう。
アニメ『可愛いだけじゃない式守さん』では、高校生カップルの式守さんと和泉くんの2人が「こんなデートをしたいね!」と、いつもより背伸びをしたデートをします。
お店側のミスで高級レストランに案内されてしまう2人。ですが、お店自体が既にステキな雰囲気を作っていてくれていたため、普段以上に緊張を感じていました。
過去に筆者も夜景が見える場所で想いを告げられたことがあったのです。筆者がかしこまった場が苦手だったこともあり、深夜のドライブデートの最中に「実は、ずっと好きだったんだよね……」と告白をされたことがありました。イベントの時期ではなかったため、特に何か装飾があったわけではありませんが、車が走る中でポツポツとある街灯が雰囲気を作ってくれていたのです。
筆者の体験のようにドライブデートでの告白は、失敗につながることは少ないかもしれません。ですが、式守さんと和泉くんの2人のように高級レストランなど、デートスポットになるようなところでの告白は少し注意が必要となります。
夜景の見えるレストランなどは当然ほかにもカップルがいるため、場合によっては雰囲気にのまれてしまうもの。告白やプロポーズをしたその瞬間には受け入れてもらったとしても「実は、そんなつもりではなかった……」「あの場では断れなかった」などと後日、断られてしまうことも少なくないです。
そのため、告白やプロポーズの場としてお店を選ぶときには雰囲気はもちろんですが、相手のことも考えて決めることが成功につなげるポイントになります。
──好きな人だからこそ喜ばせたいという気持ちがあるため、告白やプロポーズを決断するとたくさんの願望が出てくるもの。
相手の好みをリサーチせずに「おしゃれなものが好きだから喜ぶはず!」などと思い込みだけで決めてしまうと、たとえ両片想いだったとしても振られてしまうこともあります。
ですが、大切なのはシチュエーションよりも、心に抱いている強い想い。シチュエーションを意識しすぎた結果、言葉が足りなかった……といったことにはならないように、バランスにも注意して告白やプロポーズを成功させてください。
〈文/柳瀬蓮 @_prince0807_ 編集/水野ウバ高輝〉
アニメで学ぶ恋愛術
元キャバ嬢ライター。約10年の夜職経験を生かし、恋愛コラムやエッセイをさまざまなメディアで執筆中。スピリチュアルにも精通しており、占い系Webメディアにも記事を寄稿している。赤髪やピアスで派手な見た目をしているものの、中身はふわふわしている人。『アニギャラ☆REW』では、長年の夜職経験をもとに「アニメで学ぶ恋愛術」を連載中。
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