聞いた話だと2020年がもうすぐ終わるらしいのです。体感ではそんな気がしないので、フェイクニュースなんじゃないかと思っていたのですが、本当に終わるらしい。参ったぜ。
来年の存外早い到来に恐怖を感じるほどなのですが、そんな2021年はある作品にとっては大きな意味のあるアニバーサリーイヤーとなっています。
その作品というのが『名探偵コナン』。
言わずと知れた小さくなった高校生探偵を描いた作品。『名探偵コナン』のTVアニメは1996年1月から放送を開始したということで、2021年にはついに放送開始から25周年を迎えました。さらに3月には放送1000回を迎えるという年明けからおめでたい出来事が続く予定となっています。
もちろん公式でも、この大きな節目を大々的に祝うことが発表されており、先日ついにその企画内容が発表されました。
<画像引用元:https://www.ytv.co.jp/conan/1000th/ より引用掲載 Ⓒ青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996>
◆放送1000回記念プロジェクト!神回がリブートされる!?
「『名探偵コナン』放送1000回記念プロジェクト」と題して、公式でもこの節目を祝う特別な試みが実施されることが発表されました。早速公式サイトも公開されています。
▼名探偵コナン放送1000回記念プロジェクト公式サイト
https://www.ytv.co.jp/conan/1000th/
肝心のその内容とは、これまでに放送された“伝説の神回”を最新のスタッフ・技術によって再起動(リブート)するという企画。今回の企画の発表とともに、人気放送回の場面写真でコラージュされたビジュアルがお披露目となり、この中にすでにリブートする作品が含まれていることが明らかになっています。
🎉【情報解禁】🎉
2021年3月6日#コナン放送1000回 を記念して
伝説の神回、再起動へ__✨⚡️REBOOT↔️リブート↔️再起動⚡️
最新のスタッフ&制作陣・技術で
新たな伝説に挑む👊どの神回がリブートされるのか⁉️
再起動される神回を当てろ‼️#コナン神回 をつけて推理に参加👉https://t.co/efbt0QUWSx pic.twitter.com/lVgE28S7zQ— アニメ名探偵コナン1000回記念【公式】 (@conan_anime1000) December 15, 2020
⇒オリジナルサイトで全ての写真を見る
ファンはこのヒントを元に、“再起動(リブート)する神回”を当てよう、というものになっています。現在ハッシュタグ #コナン神回 で多くのファンが早速、自身のお気に入りのエピソードや、名エピソードをあげている状態です。
せっかくなので今回は、多くの人もピックアップしている『名探偵コナン』の鉄板エピソードを紹介していきます。
◆鉄板①『ピアノソナタ「月光」殺人事件』
まずは、TVアニメ第11話にして初のスペシャル回として放送された『ピアノソナタ「月光」殺人事件』。
孤島を舞台にした連続殺人事件に遭遇するというそれだけ聞くとよくある放送回にも聞こえるのですが、本作ではコナンが犯人の自殺を止めることができずに亡くしてしまうという悲劇を迎えるのが印象的なエピソード。
これ以降、コナンは犯人を突き止めても、絶対に自殺をさせまいという決心を抱く重要な事件となっています。
ちなみに床にある粉を舐めたコナンくんが「これは、麻薬!!」と気づく有名な場面もこの回なのですが、残念ながらアニメでは匂いを嗅ぐだけなので、もしリメイクするのなら今度こそ舐めて欲しいですね。
◆鉄板②『外交官殺人事件』
<画像引用元:https://www.ytv.co.jp/conan/1000th/ より引用掲載 Ⓒ青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996>
続いてはTVアニメ第48話から前後編で描かれる『外交官殺人事件』。
このエピソードは、レギュラーキャラクターとしておなじみの服部平次初登場回であり、さらには工藤新一が一時的に復活する初の記念回。
そして名セリフ
「推理に勝ったも負けたも、上も下もねーよ...。真実はいつも...たった一つしかねーんだからな」
が登場するのもこのエピソード。何を隠そう、今やコナンの決めセリフでおなじみの「真実はいつも一つ!」は原作未登場でして、このセリフが基となっている決めセリフ。以降のコナンの代名詞を生み出したという意味でも重要なエピソードです。
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◆鉄板③『集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド』
<画像引用元:https://www.ytv.co.jp/conan/1000th/ より引用掲載 Ⓒ青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996>
近年、作品における位置付けがより増したエピソードとなったのがTVアニメ第219話のスペシャル回『集められた名探偵!工藤新一vs怪盗キッド』。
“黄昏の館”と呼ばれる古い洋館に、毛利小五郎をはじめとした探偵たちが財宝探しに集められるものの、次々に探偵たちが殺されていく.....というスリルのあるエピソード。
事件の展開自体の面白さはもちろん、本作には怪盗キッドや白馬探などのゲストキャラクターが登場しているといった見所もある一方で、さらに重要なのが、この洋館の本来の所有者である男・烏丸蓮耶が黒の組織のトップの“あの方”であることが近年明らかになったばかりという点。作品を振り返るという意味合いも大きいエピソードとなっています。
コナンシリーズでも節目を飾るこれらの作品はリメイクする意味も大きいだけに、今回のリブート作品になる可能性は高いのではないでしょうか。
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◆勝手に一本『右から左へ招き猫』
そしてこの名エピソードに並べてもいいのかという、かなり個人的にピックアップしておきたいエピソードが一本あるので聞いて欲しいのですが、それがTVアニメ第486話『右から左へ招き猫』。
このエピソードでは木に登って降りれなくなった猫を救うため、哀ちゃんがコナンを踏み台にするという場面から始まるという最初からクライマックスエピソード。
多くの哀ちゃんファンがコナンが羨ましすぎて泣いたという伝説の回です。あまりピックアップされないアニメオリジナルエピソードも今回スポットが当たったら嬉しいのになぁ、ということで紹介しておきます。
――以上、四つのエピソードを紹介しましたがあくまでもこれも一例。そのほかにもあの作品やあの作品......と挙げたらキリがないぐらいコナンって名エピソードが目白押しなので、皆さんもぜひ、VODサービスなどで過去エピソードを見返したりして、どのエピソードがリブートされるのか予想してみると楽しいのではないでしょうか。
(Edit&Text/ネジムラ89)
Ⓒ青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996