このクソアニメはどう見ればいいのか?
その後、第2話では「やっぱり」再放送のある30分構成であり、前半後半ともにポプ子、ピピ美の声優は違っていました。
また、第2話ではフェルト人形で実際に作られたポプ子とピピ美が踊るストップモーションダンスも含まれており、もはや簡単に「アニメ」という枠組みでは呼べないのでは? という感想もちらほら。
常識の通用しないアニメとも呼べる部分もあることから、内容については賛否両論の声が上がっています。
ではこのクソアニメ、原作を知らない人からすればどのように楽しむことができるのでしょうか?
同じく原作を見たことがない私が独自で考えてみました。
声優の違い、演技の違いを楽しむ
第3話まで放映された時点では、全て前半と後半でポプ子、ピピ美の担当声優が変わっています。
そのうち第2話、第3話では、前半に若手の女性声優、後半に男女問わず大御所声優が起用されていることから、今後も同様の傾向が見られる可能性があります。
また起用される声優の2人は、特に大御所については有名作品で共演した人が演じているため、「次はあの作品から出てくるのでは?」と妄想を膨らませることができます!
参考に、第2話と第3話では以下の声優が起用されました。
第2話前半(「プチミレディ」という声優デュオ)
・ポプ子:悠木碧さん
・ピピ美:竹達彩奈さん
第2話後半(『うる星やつら』、『北斗の拳』など)
・ポプ子:古川登志夫さん
・ピピ美:千葉繁さん
第3話前半(元々キャスト発表されていた2人)
・ポプ子:小松未可子さん
・ピピ美:上坂すみれさん
第2話後半(『ドラゴンボール』)
・ポプ子:中尾隆聖さん
・ピピ美:若本規夫さん
また第2話後半でポプ子を演じた古川登志夫さんは、公開後に
声優個々の演技論の違いが明確に分かるポプ子とピピ美の複数キャスティング。ある意味、俳優教育、声優教育に一石を投じるコンテンツにも思える。基礎訓練(土台)は同じでもその上に建てる演技論(家)は多様。極論にせよ「演技論はプロの表現者の数だけ有る」は成り立つ、と。
— 古川登志夫(声優) (@TOSHIO_FURUKAWA) 2018年1月22日
と、このアニメとキャスティングについて、 演技を行う人間としての受け止め方をツイートし、プロならではの深い一言をつぶやきました。
ものすごく重要な一言なのですが、これの大元がクソアニメなのがなんとも……。
パロディ、危険なネタといった世界を楽しむ
第1話では早速『君の名は。』、『クロノトリガー』、『ポケットモンスター』といった有名作品を隠しもせずパクっており、ある種原作通りの展開がされています。
『ポプテピピック』は、メジャーからマイナーな内容のパロディをふんだんに取り入れているので、原作を買って「このパロディはやるのかどうか」、「どこに喧嘩をふっかけてくるのか」という非常識な世界を楽しむのもいいかもしれないです。
そもそも何が起こるのかわからない「わくわく感」を感じる
『ポプテピピック』自体が「そもそもなんのネタが出てくるのか」が分からない作品であり、アニメによって多くの演出ができるようになったことから、本当にこれから何が起こるのかが謎な作品とも言えます。
もしかすると、今後は再放送はないかもしれないし、声優陣も小松さんや上坂さんで固定されるかもしれないのです。
逆に声優でない一般人が起用される可能性も否めません。第5話あたりで第1話のリメイクと称した再々放送が展開されることだってあり得るのです。
そこまで想像することができる作品とも言えるのが、このクソアニメ『ポプテピピック』の一番の特徴であり、もっとも楽しみにできる作品であるのです。
またちょっとずれる話なのですが、この作品はテレビ、インターネット放送局、動画サイトでそれぞれ放送・配信がされています。
中でもBS11やニコニコ動画、AbemaTV、Gyao!などでは同時配信されているため、BS環境かPC・スマホがあれば全国同じタイミングで視聴者みんなと楽しむことができるのです。
今回Twitterを中心に爆発的に関連ワードが出てきたり、5chやニコニコ大百科などの掲示板の勢いが止まらないのは、テレビとインターネットで同時配信を行っているのも大きな要因になっているのではないか? と推測されます。
いわゆる実況がしやすいこと、SNSや動画のコメント欄によるファンの一体感が楽しめるのも、今回話題になった理由のひとつかもしれません。
第4話は誰が出演するのか? 何のネタが出てくるのか? 竹書房はいつ破壊され、いつ復活するのか!? そもそもそんなネタは出てくるのか!?
そしてこのアニメは1クールまで持ち堪えることができるのか!?
アニメ界に新たな風穴を空けるだけ空けた、『ポプテピピック』のこれからを一緒に楽しみましょう!
(Edit&Text/頭皮ぱっしょん)
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TVアニメ「ポプテピピック」公式サイト
©大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード