10月より放送スタートした『ラブライブ!サンシャイン!!』2期、皆さんは楽しんでいますか?
2期は特に各キャラに関して、1期では見られなかった新たな一面がフィーチャーされているように感じます。
例えば、第2話「雨の音」では、お寺のシーンにて果南が「はぐぅぅぅぅ」と言いながら、柱に抱き着くシーンがありました。
「ハグしよっ?」など、とにかくハグをしたがる果南ですが、『ラブライブ!サンシャイン!!Aqours浦の星女学院RADIO』では「まさか怖がりゆえにハグをしたがるのでは?」とキャストたちに取り挙げられています。まさに1期からは想像できない一面ですよね。
1期は隠された物語を展開させるために、どうしても各キャラたちの細かい描写までを伝えきるのは難しかったと私は考えています。
そんな『サンシャイン』2期ですが、第4話「ダイヤさんと呼ばないで」はサブタイトルからも分かるように、黒澤ダイヤをメインにした物語でした。
ダイヤは1期において常に物語の中心にいるキーパーソンでしたが、Aqoursの活動が本格化した2期では、どのような思いを抱いて彼女はAqoursのメンバーとして輝きを求めているのでしょうか??
本記事では、2期第4話「ダイヤさんと呼ばないで」や1期の活躍から、彼女の心情を読み解くとともに、新たな一面を探っていきたいと思います。
Aqoursの解散、再結成までを見守り続けた1期
黒澤ダイヤはAqoursの解散から再結成までを描いた1期において、常に物語の重要な位置にいます。メンバー9人の中でAqoursというスクールアイドルに対する想いを人一倍もっているのはおそらく彼女だと言い切れます。
Aqoursを初めて作ったのは、皆さん知ってのとおり3年生組の3人になります。
しかし、初代Aqoursは、鞠莉と果南がお互いの気持ちを口にしなかったゆえのすれ違いにより解散。
グループが再結成されて初めて歌われた「未熟DREAMER」の歌詞には以下のようなフレーズがあります。
言葉だけじゃ足りない
そう言葉すら足りない故に すれ違って
離れて
「未熟DREAMER」作詞:畑亜貴 作曲:渡辺和紀 歌手:Aqours 販売元:ランティス
歌詞カードより引用
このフレーズは、前述したように、鞠莉と果南がお互いの気持ちを言葉にして伝えなかったゆえのすれ違いを表していますが、私は当時のダイヤの心情も表していると考えています。
このパートを歌っているのはダイヤであり、彼女は鞠莉のことも果南のことも理解していた立場にいました。そして、全てを知ってもなお、Aqoursを解散するしかないと決断したのが彼女です。
スクールアイドルが大好きであり、2人のことも大好きであるダイヤ。Aqours解散のきっかけにもなったこのフレーズを歌えるのも、グループを長いこと見守ってきたから彼女だからこそ、再結成された今、歌えるものだと言えます。
初代Aqours解散までグループを見守り続けたダイヤですが、その2年後、千歌がスクールアイドル部の結成を行おうとします。この件に関して生徒会長になったダイヤはイチ早く気づくことになります。そして、今度は表向きAqoursの活動に反対しつつも、千歌たちの活動を見守り続けるようになりました。
のちにグループ名を決める重要なシーンがありますが、きっかけは浜辺に書かれた“Aqours”の文字。この浜辺に文字を書いたのはダイヤであると1期9話にて判明します。
果南 「千歌たちも私と鞠莉も、多分まんまとはめられたんだよ。誰かさんに」
この果南のセリフからも分かるように、ダイヤが影からどれほどAqoursを支えていたのかがよく分かります。
また、ダイヤがAqoursの再結成を見守っているシーンは1期8話「くやしくないの?」でもうかがえます。
東京で開催された“TOKYO SCHOOL IDOL WORLD”に参加した千歌たちでしたが、結果は30ユニット中30位。浦の星の学生たちにも期待を持たれ始めていた時期でもあったため、メンバーたちのショックはとても大きなものでした。重い空気の中、内浦へと帰ってきた1、2年生を迎えたのはダイヤでした。2年前に東京で同じく失敗を経験したダイヤは彼女たちを慰め、激励します。
このシーンで彼女が、1、2年生たちの活動を応援していることがはっきりと伝わりました。
このように1期におけるダイヤはAqoursというスクールアイドルの解散から再結成までを見守り続けたキーパーソンであったことが分かります。
大好きなスクールアイドルとして、活動をフルに楽しむ2期
『サンシャイン!!』1期において、Aqours解散から再結成までを見守り続けたのが1期のダイヤ。では、2期のダイヤはどんな一面を私たちに魅せてくれるのでしょうか。
私は、今度こそ自らがスクールアイドルを楽しみ、輝くダイヤが見られると考えています。
ダイヤはAqoursが大好きであり、今までは影ながらそれを支えていました。ですがもう、Aqoursが解散の危機を迎えたりすることはありません。
ずっとスクールアイドルに憧れ抱いてきたダイヤ。彼女は、今度こそ憧れのスクールアイドルとして、活動をフルに楽しみたいと思っているのではないでしょうか。
2期第3話「虹」には次のようなシーンがあります。
“LoveLive!”予備予選にて、披露された「MY舞☆TONIGHT」の衣装は妹のルビィが作ったモノ。
その衣装を着たダイヤに向け、ルビィが涙を見せるシーンがありました。
この涙は、常に側にいる姉の心情を理解したものだと言えます。
また、第4話、「ダイヤさんと呼ばないで」では、1、2年生と打ち解けることで「ダイヤちゃん」と呼ばれたいという、今までのダイヤからは想像できない新たな一面を彼女は魅せてくれました。
しっかり者で完璧主義。由緒代々受け継がれてきた黒澤家のお嬢様でもあるダイヤは、幼少時より周りから評価され続け、彼女自身もそれに恥じることなく振舞ってきたのだと、幼馴染である果南と鞠莉が明かします。
幼少期よりつちかわれてきた、ダイヤのイメージですが、高校3年生となる今になって「ダイヤちゃん」と呼ばれたいと思う願望は、ただ単純にメンバーとの距離をもっと近くしたいという想いだけではありません。
今までは自分がしっかりしなくてはいけないという思いだったダイヤですが、Aqoursというスクールアイドルが軌道に乗ってきたことにより、ようやく他のメンバーと同じくスクールアイドルとしての活動を純粋に楽しむことができるようになった。それを特に表したのがこの第4話だったと思います。
1期では、誰かのために行動することが多かったダイヤですが、2期では大好きなスクールアイドルを楽しむ姿が見られるのだと私は期待しています。
今後もAqoursの影の功労者、黒澤ダイヤの活躍は要チェックです!
(Text/宮木昴 Edit/水野高輝)
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