1996年にゲームボーイ版『ポケットモンスター赤・緑(以下、初代)』が発売されて以降、アニメも20年以上放送が続いている、日本の代表的なコンテンツ『ポケットモンスター(以下、ポケモン)』。

 ゲームのパッケージに描かれたリザードンやアニメのピカチュウを見て、そのかっこよさ・かわいさに夢中になった子供は数知れず、。社会人になっても『ポケモン』をプレイしている人は多く存在します。

ポケモン 初代 赤
画像引用元:ポケットモンスター 赤販売元:任天堂

 純粋にアニメ・ゲームのストーリーを楽しむ人、かっこいい・かわいいポケモンのグッズを集めて愛でる人など様々な楽しみ方のある『ポケモン』ですが、その楽しみ方の一つで、かつもっとも『ポケモン』の魅力とも言えるのは、やはり「ポケモンバトル」でしょう。

 当然ポケモンの公式もこのポケモンバトルには力を入れているのですが、その一環として「P-Sports」という名目で、テレビ番組が始まっているのをご存知でしょうか?

ポケモンバトルの歴史は長い

  もともと初代からポケモン同士で戦うというシステムはずっと続いているもので、新しいバージョンが出るたびに様々な要素が追加されています。

 公式も初代から「ニンテンドウカップ97」からほぼ毎年、日本全国でのポケモンバトルカップを開催していました。そして第4世代中期にあたる『ポケットモンスター プラチナ』が発売された2009年からは「ポケモンワールドチャンピオンシップス」という名前で、世界規模で開催されるようになりました。

 そして日本では2014年から、日本将棋連盟・読売新聞社が主催する将棋タイトル戦の最高峰「竜王戦」とタイアップした「ポケモン竜王戦」が始まっており、こちらも毎年開催されています。

 これは、ポケモンを将棋の駒と捉えており、駒の動き方がある程度決まっている(ポケモンのタイプや能力、4つしか決められない技、持ち物)中で、戦いの流れや棋士(ポケモンバトラー)によって数え切れないほどの行動パターンが生まれていき、棋士はその中で1手2手先を読んだ行動を強いられる点が、将棋と非常に似通っていることに由来しています。

 ポケモンバトルは2006年に発売された『ポケットモンスター ダイヤモンド&パール』からは、プラットフォームがニンテンドーDSに変更され、Wi-Fiを通してネット対戦ができるようになったことや、ネット環境と携帯電話の普及によって大人子供問わず対戦知識を容易に知られるようになったため、多くのゲーマーがポケモンバトルに参加できるようになりました。

ポケモン パール
画像引用元:ポケットモンスター パール(特典なし)販売元:任天堂

 またポケモンの攻撃技が今まで炎技や水技は全て特殊技扱いだったのが、技の方法ごとに物理技・特殊技に仕様が変わった(例として、第3世代『ポケットモンスター エメラルド』まで「あくタイプ」の「かみつく」や「かみくだく」という技が、どう考えても物理技だったのに「特殊技」扱いだった)ことで、一気にポケモンバトルの戦術が変化したのもこの時期でした。

 そして第6世代にあたる『ポケットモンスター XY』では14年ぶりに「フェアリー」という新しいタイプが誕生し、一部のポケモンには「メガシンカ」という新たな進化ができるようになるなど、時代とともにポケモンバトルはその様相を変えてきたのです。

ゲームバトルの番組って意外と少ない

  そんなポケモンバトルですが、初代や第2世代あたりまではテレビ東京でちょくちょくポケモン専門番組の中コーナーなどで放送されていましたが、近年では全く見なくなりました。

 ワールドチャンピオンシップスがニコニコ生放送で毎年中継されてはいたのですが、いわゆる毎週・隔週でバトルを放送する番組はなかったのです。

 毎朝日曜日に放送されていたポケモンの情報番組『ポケモンサンデー』や『ポケモンスマッシュ!』でもお笑い芸人のTIMやロバート、中川翔子さんといった芸能人らが視聴者とバトルするコーナーはあったのですが、番組のターゲットが子供向けであったためか、いわゆる「ガチバトル」の様相はあまり見られなかったのでした。

 そんな中、インターネット放送局のAbemaTVで、今年1月24日に『P-Sports〜目指せ、ポケモンバトルマスター!〜』というタイトルで、ポケモンバトルに特化した番組が開始しました。
P-Sports〜目指せ、ポケモンバトルマスター!〜

 この番組は今までのポケモン番組の1コーナーという形ではなく、本気のポケモンバトルが見られるという、ポケモンバトルガチ勢にはたまらない内容。

 番組側が用意した「ポケモン四天王」に対し、視聴者が四天王を倒すべくポケモンバトルを行うという、まるでゲームのポケモンリーグのようなコンセプトになっています。

 またその四天王なのですが、「ポケモンスマッシュ!」などでもポケモンバトルを数多く行っていた「芸能界最強」のロバートの山本博さん、Youtuberとして有名なはじめしゃちょーさん、ポケモンジャパンチャンピオンシップス2017のマスターカテゴリー第3位を勝ち取った喰い断さん、Youtubeでポケモンバトルの実況動画をあげている人気実況者のライバロリさんという、公式大会でも結果を残した人が名を連ねています。

 第3回では、修行という理由ではじめしゃちょーさんに変わり、ポケモン実況会で名前を知らない人はいない(という名目)、ライバロリさんと同じく近年Youtubeで活動しているもこうさんが参戦。人気ゲーム雑誌「ファミ通」のポケモン記事を担当している竹内白州さんが四天王3人を連続で破る中、もこうさんが最後の砦として勝利を収めるなど、その実力を知らしめました。

 どちらかというと、Youtubeやニコニコ生放送などで実況動画を見る方向けの構成になっていますが、ポケモンが公式でガチのバトルをテレビで放送してくれるのは、ポケモンバトルガチ勢からすればとても嬉しい内容です!

 なおAbemaTVでは、ポケモンの他にも『モンスターハンター』『EVO JAPAN』といったゲーム専門チャンネル「ウルトラゲームス」を開設しており、芸能人や声優をMCに迎えた番組がどんどん増えてきております。ゲーム好きな方は、ぜひ観てみましょうね!

(Edit&Text/頭皮ぱっしょん)


©2017 Pokémon. ©1995-2017 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
©2017 Pokémon. ©1995-2017 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc. ©2017 BANDAI NAMCO Entertainment Inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémon・ポッ拳・POKKÉN TOURNAMENTは、任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
ニンテンドー3DSのロゴ・ニンテンドー3DSは任天堂の商標です。
Wii Uのロゴ・Wii Uは任天堂の商標です。

関連する記事

※タイトルおよび画像の著作権はすべて著作者に帰属します

※無断複写・転載を禁止します

※Reproduction is prohibited.

※禁止私自轉載、加工

※무단 전재는 금지입니다.