RAS武道館前 バンドリ! プロジェクト発のリアルライブバンド、RAISE A SUILENRAS

 RASは、THE THIRD()名義での活動を経て、2018717日、マイナビBLITZ赤坂にて開催された2ndライブで紡木吏佐さんがDJとして加入、そして、正式バンド名が発表され本格始動。同年12月には両国国技館でライブを成功させるなど、今最も注目すべきリアルライブバンドの一つだ。

 今回は222日、日本武道館にて開催されたTOKYO MX presents BanG Dream! 7thLIVEDAY2:RAISE A SUILEN Genesis」のもようをリポートしていく。

シークレットオープニングアクトにArgonavisが登場!

  ライブはシークレットオープニングアクトのArgonavis(アルゴナビス)の演奏から始まる。

 Argonavis伊藤昌弘さん(Vo. 七星 蓮役)、日向大輔さん(Gt. 五稜結人役)前田誠二さん(Ba. 的場航海役)森嶋秀太さん(Key. 桔梗凛生役)橋本祥平さん(Dr. 白石万浬役)5人からなる『BanG Dream!』発のボーイズバンドだ。

 昨年、1210日には3rdライブが行われ、オリジナル楽曲Steady Goes!」「ゴールライン」の他、カバー楽曲を含む全12曲を披露し、会場の下北沢GARDENを熱狂させた。

 今回、Argonavisはカバー楽曲「Butter-Fly」と220日にリリースされた1st Single「ゴールライン」の2曲を披露。

 伊藤昌弘さんの澄み渡るボイスにノリの良い演奏がミックスし、会場は爽快感に包まれる。そのパフォーマンスに早くもバンドリーマーたちは大熱狂! Argonavisの今後の活躍には期待が募る。

三澤紗千香さん、前島亜美さん、伊藤美来さん、三森すずこさん…4名のゲストが登場!

  スクリーンにRASが過去に出演したライブの軌跡が映し出され、ステージ中央のエレベーターから、メンバーが登場。

 Raychellさん(Ba.Vo.)

「武道館! 今日は思う存分暴れてください!」

 の掛け声とともに、2nd SingleA DECLARATION OF ×××」、「EXPOSE Burn out!!!’」が2曲立て続けに演奏される。

RAS

 「A DECLARATION OF ×××」の間奏では、Raychellさん、小原莉子さん(Gt.)倉知玲鳳さん(Key.)3人が並びヘッドバンキングをする姿も見られ、場を白熱させた。

 そして、紡木吏佐さん(DJ)のノリの良いメンバー紹介を経て、PastelPalettesより前島亜美さん(丸山 彩役)がゲストとして登場。「しゅわりん☆どり〜みん」を披露。RASは安定したバックバンドとして前島亜美さんのかわいらしさを引き立たせた。

前島亜美

PastelPalettesも武道館にやってきたぞ!」

 と喜びを声に出して表現する前島亜美さん。その喜びを抱えたまま彼女は「もういちど ルミナス」を歌う。その姿からは武道館のステージに立てたことを心から嬉しく思っていることがひしひしと伝わってきた。

 そして最後に、220日にリリースされた、PastelPalettes 4th Single「天下卜ーイツA to Z☆」が初披露される。リリースされたばかりにもかかわらず、本楽曲を前島亜美さんと一緒に歌うバンドリーマーの姿も見られ、会場は大いに盛り上がった。

 続いてのゲストは、ハロー、ハッピーワールド!伊藤美来さん(弦巻 こころ役)

「世界を笑顔に! ハッピー! ラッキー! スマイル! イエーイ!!」

 の掛け声とともに、「えがおのオーケストラっ!」が歌われる。歌唱後、客席からは歓声が巻き起こった。 伊藤美来「次の曲はみんなと一緒じゃなくちゃ歌えない曲です」

 と前振りをし、「キミがいなくちゃっ!」を披露する伊藤美来さん。

 チアフルなダンスとキュートな歌声がクセになるアップテンポな曲に、RASはノリノリで演奏をする。

 そしてラストは、220日リリースされた4th Single「ハイファイブ∞あどべんちゃっ」。こちらの楽曲も先述した前島亜美さんが歌った「天下卜ーイツA to Z☆」同様、客席からは大きな掛け声が響き渡った。

 伊藤美来さんの次にゲストとして登場したのは、Afterglow三澤紗千香さん(青葉モカ役)

 なんと三澤紗千香さんは、ブルーのギターを肩にかけ、青葉モカスタイルで登場! ギターをステージで弾く気満々のそのスタイルに客席からは大歓声が響き渡った。

 歓声が響き渡るなか、1曲目に演奏されたのは、That Is How I Roll!Raychellさんのパワフルな歌声が会場に轟き、王道ガールズロックバンドAfterglowの世界観を見事に表現。さらに三澤紗千香さんのギターが加わり、より洗練されたロックミュージックを奏でてくれた。 三澤紗千香 そして次曲は初披露の「ツナグ、ソラモヨウ」。本楽曲では、小原莉子さんと三澤紗千香さんが隣り合わせにギターを弾く姿も見られ、会場内の興奮が高まった。

 ラストソングは220日にリリースされたAfterglow 4th SingleY.O.L.O!!!!!」。曲の終わりに

「みんなで飛ぶよ!」

 と三澤紗千香さん。夏芽さん(Dr.)以外のメンバー全員が最後のコードを奏でる時、ジャンプ! 曲は最初から最後まで疾走感で溢れていた。

 こうして時間が刻々と経つなか、最後のゲストとしてGlitter*Green三森すずこさん(牛込ゆり役)がステージに姿を現す。

「武道館! 遊ぶ準備はできていますか!」

 と、彼女はアニメ『バンドリ!』のGlitter*Greenを彷彿させる掛け声で客席を大いに沸かす。

 まず1曲目となるDon’t be afraid!はイントロのギターが際立つナンバーだ。

 360度回転式のステージを動き回る三森すずこさんからはロックスピリッツが感じられた。 三森すずこ 曲終了後のMCでは、

RASさん体力凄いですね」

Raychellさん、首痛くないですか?」

 など、コミカルなトークで笑いを誘う三森すずこさん。そのようなコミカルな一面を魅せた後、

「明日は私の妹(西本りみさん・牛込りみ役)Poppin'Partyとしてここに立つので、妹をよろしくお願いします!」

 と、Poppin'Partyと西本りみさんを激励する言葉を述べたのも印象的だった。

夏芽さんのドラムソロ、ギター VS キーボード…圧巻のライブパフォーマンスに痺れるバンドリーマー続出

  4名のゲストが登場したのち、ステージからは夏芽さんを残し、メンバーが次々とステージを後にする。一体何が始まるのか? 客席に緊張感が走る。

 すると、夏芽さんがドラムを叩き出す。ドラムソロの始まりだ! ツーバスによるど迫力のパフォーマンスは会場にいるバンドリーマーたちを釘付けにした。

 そんな圧巻のドラムソロが会場に響き渡るなか、Raychellさん以外のメンバーが再びステージに姿を現す。

 倉知玲鳳さんがショルダーキーボードを肩に下げ、ソロを弾き始める。そのキーボードソロに便乗するかのように、小原莉子さんが巧みなギターソロ奏で出す。その光景はまるでキーボードとギターがバトルを繰り広げているかのようだった。重く鳴り響くドラム。美しい旋律を奏でるキーボード。激しく力強いギターソロ。そして、そのアンサンブルに心奪われるバンドリーマーたち。このソロタイムはRASのレベルの高さを改めて実感させられる圧巻の一時であった。

 ソロタイム終盤、再びRaychellさんがステージに登場。UNSTOPPABLERIOTが披露される。

 「UNSTOPPABLE」では、倉知玲鳳さんがキーボードを後ろ向きで弾くパフォーマンスを魅せ、観客を驚かせた。

 一方、「RIOT」では、小原莉子さんの左足を蹴り上げるポーズがまさにロックといった感じで痺れた。

 次曲は新曲Takin’my Heart。本楽曲は5月からON AIRするアニメ『ヴァンガード』のED曲になるという。

 「Takin’my Heart」演奏終了後、紡木吏佐さんからスマホを取り出し、カメラを起動するよう促される。なんと、次に演奏される曲のみムービー撮影をしても良いという。このように、当ライブでは今までにない新しい試みも見られ、バンドリーマーたちを驚かす。

 該当曲、EXPOSE ‘Burn out!!!’はライブ終了後、多くのバンドリーマーたちによって、TwitterをはじめとするSNSに多数アップされた。

 そして、いよいよ本日のラストナンバー。Raychellさんの

「おもいっきり暴れられますか!」

 の掛け声とともに演奏されたのは、本日再びのA DECLARATION OF ×××

 小原莉子さんがスピーカーの上に立ち、ギターソロを弾く、客席に銀テープが飛び交うなど、見どころ満載のラストナンバーであった。

RASメンバーの感動的なコメントに胸を打たれ・・・

  アンコール、休憩の一切ない、18曲続けての演奏をこなしたRAS。そのパワフルさには驚くばかりだ!

 「A DECLARATION OF ×××」演奏後、客席に向かい挨拶がなされたのち、各メンバーによる当ライブの感想がそれぞれ述べられた。どのコメントも感動的なモノであったので、ここではそのコメントをダイジェストに紹介していく。

小原莉子さん:「私はRASが初武道館。まさか自分が武道館のステージに立てるとは夢にも思っていませんでした。RASTHE THIRD()から始まり、私は紗英ちゃん(大塚紗英さん)からギターパートを引き継いでRASのメンバーになったわけですが、それから数えて半年しか経っていません。だから夢みたいな心境です。学生の頃の夢は武道館のステージに立つこと。それが今日叶ったので、学生時代の自分に『夢が叶ったよ』と言ってあげたいです。そして、私たちRASが夢を与える番になったということを実感し、これがRASのスタートなのだと思いました」

夏芽さん:「私はミュージシャンとしてずっと活動してきました。武道館のステージに立つという夢が自分のバンドでは叶わないでいましたが、バンドリ! プロジェクトに関わったことでその夢が今日叶いました。そして夢を信じて続けていれば本当に叶うんだなとも思いました。いろいろな方々に助けられたからこそ今日ここに立っている。本当にありがとうございます。また、『バンドリ!』が声優初挑戦作品なので、温かく見守ってほしいです。よろしくお願いします」

倉知玲鳳さん:「武道館公演を終えて今感じていることは感謝の気持ちです。武道館のステージに立てたのは、バンドリ! プロジェクトにかかわっているスタッフさんたち、バンドリーマーのみなさんのおかげです。ありがとうございます。RASの顔はこの5人ですが、チームRASはバンドリ! プロジェクトにかかわっているスタッフさん、バンドリーマーのみなさんも含まれていると思っています。だから、みなさん武道館公演にお越しいただきありがとうございました」

紡木吏佐さん:「中学生の頃、声優さんに凄く憧れていて、その当時から声優さんになりたいとずっと思っていました。そしてびっくりするくらいたくさんのオーディションを受けてきて全部ダメで、気づいた時には大学生になっていました。演技することは大好きですし、諦めたくないと思っていた時に、まさか画面越しで観ていたバンドリ! プロジェクトにかかわれると思ってもいませんでした。こうして武道館のステージに立てているのはバンドリーマーのみなさんが支えてくださったからです。また、スタッフさん、RASのメンバーに出会えて本当に幸せだと思います。これからも大好きなメンバーと一緒にもっと上を目指したいと思います。そして大好きな『バンドリ!』をもっともっと盛り上げていきたいと思います」

Raychellさん:「私はこの武道館のステージという特等席で、みなさんのペンライトを見れたことを本当に幸せだなと思っています。みなさんの歓声と、私たちの音楽、照明さんや演出さん全員の力が合わさってはじめて『バンドリ!』なんだなということを、今日このステージで改めて感じました。バンドリ! プロジェクトの一員になれたことを本当に嬉しく思います。ありがとうございます。私は来年で歌手デビュー10周年なのですが、ここに立つまでかなりの時間がかかりました。けれども歌をやめなくて本当に良かったです。ここがゴールじゃなくて、ここがスタートなのだと今日ここに立って改めて思いました。これからどういう道になるのか分かりませんが、Poppin'Partyさんをはじめ、RoseliaさんとRASで、バンドリ! プロジェクトをもっともっと世界中へ届けていきたいと思っています。そして私たちRASはもっともっと上を目指していきます。私たちもキャラクターたちと一緒に成長していきたいと思っていますので、これからもRASの応援、バンドリ! プロジェクトの応援、どうぞよろしくお願いします」

――圧倒的な演奏力、そして圧巻のライブパフォーマンスを魅せてくれたRASだが、なんと、今年713日、14日と神戸ワールド記念ホールにて単独ライブの開催が決定している!!

RAS 神戸ワールド記念ホール

 はたして、RASは今後どのような成長を魅せ、我々バンドリーマーを魅了させてくれるのか。彼女たちの活躍からは目が離せない!

 (Report&Text/水野高輝)

【セットリスト】

  1. A DECLARATION OF ×××
  2. EXPOSE ‘Burn out!!!’

 

-ゲスト:前島亜美-

  1. しゅわりん☆どり〜みん
  2. もういちど ルミナス
  3. 天下トーイツA to Z

 

-ゲスト:伊藤美来-

  1. えがおのオーケストラっ!
  2. キミがいなくちゃっ!
  3. ハイファイブ∞あどべんちゃっ

 

-ゲスト:三澤紗千香-

  1. That Is How I Roll!
  2. ツナグ、ソラモヨウ
  3. Y.O.L.O!!!!!

 

-ゲスト:三森すずこ-

  1. Don’t be afraid!
  2. Glee! Glee! Glee!

 

  1. UNSTOPPABLE
  2. RIOT
  3. Takin’my Heart
  4. EXPOSE ‘Burn out!!!’
  5. A DECLARATION OF ×××

©BanG Dream! Project

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