◆ 間違っていたらハッキリと言ってくれる
否定せずに肯定してくれる人はもちろん大切ですが、間違っていることや、ダメなことをハッキリと怒ってくれる人は自分の成長となるため、とても大切な存在となるハズ。
突然、怒られると誰でも困惑したり嫌悪感を抱いたりしてしまうもの。特に自分が間違っているなんて思っていない人は「否定されている!」と受け取ってしまい、相手との雰囲気が悪くなる可能性もあります。そのため、間違いをハッキリと正してくれる人は少ないでしょう。
しかし、『着せ恋』で海夢は「誰かの役に立つことは、自分が我慢してでも引き受ける」などと、自己犠牲が当たり前になっていた新菜を怒ってくれたのです……! 誰から見ても押し付けられているのにもかかわらず、本人の新菜は「頼られている」と、受け取っていました。
そんな新菜に「それは頼られているんじゃなくて、利用されているだけだよ!」と、海夢が怒ったことで気づかされるシーンがありました。
筆者も新菜のように怒られた過去がありました。元々頼られることが嫌ではなく、新菜と同じように自己犠牲をしてしまう性格ゆえ、何でも引き受けてしまっていたのです。
当時、キャストが一気に辞めてしまったこともあり、頼まれると断れず、週7出勤をしてしまっていました……。
繁忙期と重なり、1ヵ月間ほとんど休めない状況だったため、体調を崩してようやく無理をしていた自分に気づいたのです。
そんなときに「何でも引き受けることが良いことではないんだよ! ときには断ることも大事なんだからね!」と、仲良くしていただいていたお客さんに怒られて、ようやく自分の間違いに気づいたのでした……。
受け入れることや認めるだけではなく、このように間違えていることがあればきちんと相手の気持ちを考えて「それは違うんじゃない?」と、怒ってくれることも大切なこと。もちろん否定せずに受け入れてくれることは誰もが嬉しいもの。
関係がギクシャクしてしまう可能性もあるため、誰にでもできることではなく本当に相手のことを想っていなければ怒るなんてできません。
だからこそ「自分さえ我慢すれば」など自己犠牲を当たり前だと思っている新菜に対して怒ってくれる海夢のような存在は、自分のためにもなり意識してしまうきっかけになるでしょう。
このように怒ってくれる相手は「ちゃんと自分のことを見てくれている!」と受け取る人も多いハズ。ゆえに気づかない間に自分の中で大きな存在になっていて、無意識に目で追いかけてしまっているかもしれません。
──相手のためを想って何かをしてくれたり受け入れられることは嬉しいですが、本気で誰かのためを思い行動してくれる人は少ないもの。だからこそ、ここで挙げた3つは「本気で想ってくれているんだ……!」と、気づくきっかけとなるハズ。
ですが、場合によっては踏み込んだ言動をしてしまうこともあるでしょう。相手との距離感や関係性・性格などをしっかりと把握していなければ相手を怒らせてしまうこともあるため、重要なポイントとなるのです。
自分の気持ちだけを押し付けてしまわず相手の想いを汲んであげるようにして、たくさん意識してもらえるようになりましょう。
〈文/柳瀬蓮 @_prince0807_ 編集/mizuno〉
アニメで学ぶ恋愛術
元キャバ嬢ライター。脚本、エッセイ、アニメ以外では主にスピリチュアルや恋愛について、さまざまなメディアで執筆中。赤髪やピアスで派手な見た目をしているものの中身はふわふわしている人。誰かを傷つけてしまわないような記事を心がけています◎。
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