◆推し活を純粋に楽しむ元キャバ嬢ライターに話を聞いてみた

 本Webサイト『アニギャラ☆REW』で「アニメで学ぶ恋愛術」を執筆する元キャバ嬢ライターの柳瀬蓮氏も、男性アイドルなどを推す人物の一人。以上の調査結果を踏まえ、彼女へ推し活についてさまざまな質問をしてみた。

 まず、推し活に使う毎月の金額についてたずねてみると、柳瀬氏は約2万円〜3万円くらいで、ほとんどがグッズ購入にお金を使っていると語る。前述の調査結果では1万円未満と答えた人が7割ほどいたが、実際に当事者から話を聞いてみると、この約2万円〜3万円という金額は決して使いすぎではなく、ごく一般的な趣味の範疇であるような気がした。

 さらに柳瀬氏に「推しの話をするのに抵抗があるか」聞いてみると

「どちらとも言えませんが、自分の話がきっかけで相手が推しを好きになるなど、これ以上ファンを増やしたくないです。推しを独り占めしたいという独占欲という意味で周りには話したくないと思っています」

 と調査結果にはない答えが返ってきた。

 たとえば、インディーズのころからライブ後の物販などで話していたアイドルやアーティストが、メジャーに行き、多くの人から愛されている姿を見るとなんとなく寂しい気持ちになるだろう。アーティストの大森靖子さん(METAMUSE)をインディーズのころから応援していた記者も、彼女がメジャーに行き、さらに結婚・出産までしてしまったときは本気で落ち込んだ。そういった経験をしたからこそ、柳瀬氏の気持はスゴくよく分かる。

 また、「推し活を否定されたあとにどのような行動を取ったか」たずねてみると

「必要以上に関わらないようにして、今後いっさい推しの話はしないです」

 彼女はどこか寂しげな表情でこのように話していた。

 そして柳瀬氏は推し活を非難されて傷ついている人たちに向けて

「いまは推しがいない人の方が少ないのかもしれません。好きという想いを抱いていると、時には心ない言葉に傷つけられることもあるでしょう。ですが、ただ好きという気持ちを大切にしているだけなんです。

 心ない言葉に傷つく必要なんてないです。誰かを好きになれるってとても素晴らしいこと。毎日を輝かしいものに変えてくれる推しにこれからも自分なりの愛をたくさんたくさん伝えていきましょう!」

 最後に心温まるエールを送ってくれた。

〈取材・文/水野ウバ高輝〉

《柳瀬蓮》

元キャバ嬢ライター。脚本、エッセイ、アニメ以外では主にスピリチュアルや恋愛について、さまざまなメディアで執筆中。赤髪やピアスで派手な見た目をしているものの中身はふわふわしている人。誰かを傷つけてしまわないような記事を心がけています◎。Twitter⇒@_prince0807_

アニメで学ぶ恋愛術

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