実は問題のあるキャラクターはあいつなんじゃないか?

しろ、よく声があがるオカマキャラクターよりも、こいつの方が先に問題になるべきじゃないかというキャラクターが劇場版クレヨンしんちゃんシリーズには存在します。

それが映画第1作目、『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』に登場する“Tバック男爵”です。

クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王
画像引用元:映画 クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王 [DVD] 販売元:バンダイビジュアル

敵キャラクター、ハイグレ魔王の手下であり、大柄な体型に不精な髭、そしてTバックを履いたキャラクターです。作中の説明では、「アクションストーンを手に入れるためなら、手段を選ばない冷酷非情な“ホモ”」とされています。

このホモという言葉を使っているのがポイントです。

保毛男田保毛男の件でフジテレビが発表した謝罪文(現在は削除済み)にはこんなことが書かれていました。

“「ホモ」という言葉は男性同性愛者に対する蔑称であるとのご指摘を頂きました。そのような単語を安易に使用し、男性同性愛者を嘲笑すると誤解されかねない表現をしたことで、性的少数者の方々をはじめ沢山の視聴者の皆様がご不快になったことに関して、深くお詫び致します。”

と謝罪されているように、“ホモ”という言葉を使ったことが決定的な問題点となっています。そこをアウトラインとするのであれば、『クレヨンしんちゃん』で問題になるのはオカマよりもむしろこのTバック男爵なのでないでしょうか。

保毛尾田保毛尾の件で、最初に名前が挙がるべき作品は『クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王』だと思う身としては、それを差し置いてオカマキャラクターが先に槍玉に挙がるのは、複雑な気もします。

その一方、知名度だったり、印象の強さ、もしくは日頃のバラエティ番組におけるオカマキャラクターへの遺恨もあったりするのかなぁとも思います。

 

――『クレヨンしんちゃん』に登場するLGBTキャラクターを、白か黒かを判断するのは、議論の余地がある部分だと思うのですが、私は臭いものにフタをするように、作品自体を規制すような方向には動いて欲しくないです。

それよりもいずれ来るLGBTが生きやすい世界に進んでいく過渡期を語るうえで、映画『クレヨンしんちゃん』のキャラクター達は時代を語るキャラクターとして、語り継いでいくべきキャラクターではないかと思うぐらいです。

Edit&Text/ネジムラ89


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クレヨンしんちゃん|テレビ朝日
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