リアルタイムでの視聴は、Twitter等を通して1話毎の感想をファンの間で共有出来て楽しいですが、イッキ見には1話ずつ観ていた時に気づかなかったキャラの感情描写や、スタッフの遊び心溢れる演出などを発見できるというメリットがあります。また、自分のお気に入りの作品をもう一度見返すことにより、一層作品の世界観に浸ることも出来ます。
冬アニメは傑作と呼べる数々の作品が登場しましたが、ここではその中から春アニメが本格的に始まる前にイッキ見したいオススメ作品を3つチョイス。各作品のイッキ見したくなるポイントを紹介していきます。
◆非リア充がミッションを通してリア充になっていく姿に共感 『弱キャラ友崎くん』
<画像引用元:http://tomozaki-koushiki.com/story/ より引用掲載 ©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会>
『弱キャラ友崎くん』は非リア充である主人公・友崎文也と、リア充でありヒロインでもある日南葵の交流を描いた青春アニメ。ライトノベル原作であることから、ハーレムラブコメという印象を持たれがちですが、物語としては青春コメディ要素の方が強いです。
本作では、非リア充である友崎がリア充になるために、葵から与えられたミッションをこなしていく様子が描かれています。そのミッションとは、リア充っぽい服装を心がけることから、グループ内での会話術まで様々。時には、とあるリア充男子を1日3回以上イジるミッションや、女の子に2回以上話しかけるなど非リア充にとっては難易度高いものも……。数々のミッションを友崎は、時には笑ってしまうような、時には驚くような行動を取りながらクリアしていきます。
青春らしい悩みを抱える登場キャラたちに共感するか、率直に生きる友崎に共感するかは視聴者次第。非リア充、友崎文也が1クールの果てに出した答えをイッキ見を通して目撃してみてください。
◆闇落ち主人公の過激な復讐から目が離せない!『回復術士のやり直し』
<画像引用元:http://kaiyari.com/story.html より引用掲載 ©2021 月夜 涙・しおこんぶ/KADOKAWA/回復術士のやり直し製作委員会>
主人公・ケアルの復讐劇を描いたアニメ、それが『回復術士のやり直し』。
本作は少し変わった点があり、作中では2周目の世界が描かれています。1周目の世界は本作の前日譚であり、ケアルが奴隷のように扱われた世界です。
2周目の世界では、当然1周目の世界の知識を持っているケアルが圧倒的有利。その知識を利用し、1周目で自分に酷い仕打ちをしたキャラへ彼は復讐をしていきます。
そんな本作の見どころは、復讐シーンの過激さ。あまりにも過激であるため、通常放送では「謎の光」や「黒い影」「湧き出る煙」では規制し切れず、別カットの静止画が挿入されるほど。音声も一部カットされ、何が起こっているのかは視聴者の想像に委ねられます。
しかし、ちゃんとそれらが解禁された別バージョンも存在。完全《回復》ver.では、それらの修正箇所がおおっぴらになり、かなり刺激の強い内容になっています。
『回復術士のやり直し』はディープでマニアックな復讐モノなので、好き嫌いが分かれる作品と言えますが、ハマればイッキ見したくなるアニメです。
ただし、完全《回復》ver.をイッキ見する際は、自己責任でお願いします。
◆物語の魅せ方とカッコ良すぎる演出が話題に! 『呪術廻戦』
<画像引用元:https://jujutsukaisen.jp/episodes/07.php より引用掲載 ©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会>
『呪術廻戦』は、呪霊と呼ばれる特殊な化物が存在する世界における、呪術師と呪霊の戦いを描いた作品。本作の魅力は、なんと言っても物語の魅せ方とカッコ良すぎる演出。
特にTwitter上で盛り上がったのは、作中最強キャラである五条の強さを魅せたシーン。強大な力で呪霊を打ち負かす五条の姿にシビレた視聴者は多いハズ。
演出の面ではバトルシーンを中心に、多くのエフェクトが使われており、特に最終話の作画はファンの間で話題となりました。
本作は、最終話で制作が発表された劇場版だけでなく、将来的には2期制作の可能性もあるので、イッキ見してこれらに備えたいところ。
また、アニメをイッキ見するだけでなく、未読の方は原作漫画も楽しんで、作品に対する理解度を深めてみるのもいいかもしれません。
――『弱キャラ友崎くん』は、非リア充からリア充へとなっていく主人公への共感、『回復術士のやり直し』は、過激な復讐描写のインパクトの強さ。そして『呪術廻戦』は話題性と、バトルシーンをはじめとするクオリティーの高い演出などが光る作品です。
3作品ともジャンルは大きく異なりますが、時間を割いてまでイッキ見したくなる魔力のようなものがあります。
春アニメが本格的に放送される前に、前季の復習として、ここで紹介した3作品をイッキ見してみてはいかがでしょう。
〈文/天乃ひる (@amano_hiru)〉
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©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会
©2021 月夜 涙・しおこんぶ/KADOKAWA/回復術士のやり直し製作委員会
©芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会