◆「マミる」という言葉はここから生まれた──『魔法少女まどか☆マギカ』

画像引用元:Amazon.co.jpより

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 『魔法少女まどか☆マギカ』は、敵の手により魔法少女が倒されるという衝撃の展開を迎え、多くの視聴者を騒然とさせました。

 この作品は、かわいい絵柄と心温まるストーリーを描く蒼樹うめ氏と、鬱展開に定評がある虚淵玄氏、独特な世界観を生み出すアニメ制作会社のシャフトが制作陣に名を連ね、放送前に話題になるものの、ストーリーが徹底的に伏せられていたためその後は注目されませんでした。しかし、第3話の放送を迎えその反応は一変します。

 それまで魔法少女は敵に負けないというお決まりの展開がありましたが、第3話ではその約束をくつがえし魔法少女の巴マミが敵の手によって倒され、視聴者の予想を大きく裏切りました。彼女の死は、あまりにも衝撃的すぎて「マミる」という言葉が生まれたほどです。

 しかも、この第3話以降も魔法少女の魂は抜き取られて変身に使うソウルジェムにされることや、魔法少女は敵である魔女になってしまうことなど、さまざまな鬱展開が続き、結果的に最終決戦の直前で5人いたはずの魔法少女は2人しか残らない結果に。さらに、最終回ではストーリーはきれいに終わったものの、ハッピーエンドか評価が分かれるメリーバッドエンドになりました。

 魔法少女らしいかわいい絵柄と反し、この第3話からの怒涛の鬱展開には視聴者から多くの悲鳴が飛び交い、「神作品だけど鬱展開すぎる」「ストーリーが完璧だけど救いがない」とインターネット掲示板やSNSで話題になりました。

 なお、総集編の映画の公開が始まったときは、かわいい絵柄と魔法少女というタイトルから『プリキュア』のような魔法少女をイメージして見に行った親子が続出。その結果、第3話にあたる衝撃的なシーンで子どもが泣き退席する人が出てしまったといいます。

 2024年に公開が決まっている『劇場版 魔法少女まどかマギカ〈ワルプルギスの廻天〉』ではそのようなことが起きないことを祈るばかりです。

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