1998年に初めての劇場版が公開されて以降、毎年夏にアニメ映画を出し続けている『アニメ ポケットモンスター』。
すでに周知の通り、今年は初代映画『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』(以下、映画作は「劇場版ポケットモンスター」の表記を省略)の3DCGリメイクとして、ミュウツーが再び銀幕の舞台に。
最新映像解禁に先駆け…
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— ミュウツーの逆襲 EVOLUTION (@pokemon_movie) 2018年12月31日
2017年公開の20作品目『キミにきめた!』、2018年公開の『みんなの物語』と、3作続けて初代映画のリブート作品となっています。
本作も初代から『キミにきめた!』まで監督を務めた湯山邦彦氏が再び監督を担当(榊原幹典氏との共同クレジット)すること、脚本に『ミュウツーの逆襲』を務めた首藤剛志氏がクレジット(首藤氏は2010年に逝去)されていることから、今回は新しいストーリーとなるのではなく、完全に初代『ミュウツーの逆襲』のリメイクとなるのではないか? という声が上がっています。
さてそうなると、気になってくるのが「『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』に新ポケモンは登場するのか?」という点。今までは映画の公開に合わせて新ポケモンが登場していたのですが、果たして今回はどうなのでしょうか? 本記事ではそれを予想していきます。
『キミにきめた!』『みんなの物語』でも新ポケモンは登場していた
前作ならびに前々作にあたる上記2作品では、幻のポケモンであるホウオウとルギアをメインとしつつも、ゲーム『ポケットモンスター サン&ムーン』と続編の『ポケットモンスター ウルトラサン&ウルトラムーン』で初登場となったマーシャドー、ゼラオラも同時にメインキャラクターとして抜擢されていました。
また、映画では「新シリーズのゲーム新作発売前に新ポケモンが登場する」というある種の法則があります(『水の都の護神 ラティアスとラティオス』『ミュウと波導の勇者 ルカリオ』『ボルケニオンと機巧のマギアナ』など)。
しかも今年はゲーム『ポケットモンスター サン&ムーン』の発売から3年が経過しており、Nintendo Switchより完全新作の発売本年後半に予定されているという情報もあります。
となると、ゲームの発売に先駆けて新ポケモンが映画に登場するという可能性も十分にあり得るわけです。
初代のフルリメイクに新ポケモンが出る余地はあるのか?
しかし、前述したように今回は『ミュウツーの逆襲』のリメイク作となることが示唆されています。
『キミにきめた!』『みんなの物語』と比較すると「ミュウツーイヤー始動」と大々的に予告されており、その扱いはホウオウやルギア以上のように思えます。
2019年 ミュウツーイヤー始動。
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「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」
7月12日(金)公開
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また現時点での情報のため確定ではないのですが、『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』の脚本にクレジットされているのが、初代から『幻のポケモン ルギア爆誕』まで担当(『結晶塔の帝王 ENTEI』では園田英樹氏との合作脚本)した首藤剛志氏のみであるということが気になります。
もし今回の映画が完全リメイクである場合は、おそらくこのまま首藤氏のみのクレジットとなるでしょう。そうなると、『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』には新ポケモンは出演しない可能性が十分に考えられるのです。
そこで、「リメイクとはいえ、大なり小なり初代映画とストーリーは変更することはあるのではないか?」という疑問も出てきます。
が、個人的には「多少変更点はあるかもしれないが大筋が変わることはない」と予想しています。
というのも『ミュウツーの逆襲』には他の劇場版と異なり、唯一『ミュウツー! 我ハココニ在リ』という映画の続編が2000年のアニメ年末特番にて放送されたという大きな理由があるからです。
この作品は劇場版と同じく首藤氏が脚本を担当。劇場版でサトシと邂逅して己の考えを改めたミュウツーのその後の「自分という存在意義」についての答えを見つけるという作品となっており、劇場版のラストがあったからこそ生まれた作品なのです。
もし劇場版のストーリーを変更するとなると、続編である『ミュウツー! 我ハココニ在リ』自体を否定する(もしくはパラレルワールドとして扱う)ことに繋がる可能性があるのです。そうなってくると、そこまでして『ミュウツーの逆襲 』のストーリーを変更することは非常に考えにくいのです。
なお余談ですが、『ミュウツーの逆襲』にはラジオドラマとして放送された『ミュウツーの誕生』という前日譚もあり、後日「完全版」としてこの前日譚が追加されたバージョンが発売されています。前日譚が存在する劇場版はこの他『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』があるのですが、どっちもミュウツーが関わっているんですね(『神速のゲノセクト ミュウツー覚醒』に登場するミュウツーは『ミュウツーの逆襲』とは別個体ですが)。
新ポケモンが出るとしたら短編となるか?
上記の考察から、筆者は脚本を理由に『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』に新ポケモンは出ないのではないかと予想しています。しかしそうなると、今後新作のゲームを展開していく中で見どころの一つでもある新しいポケモンをゲームに先んじて公開するという貴重な機会を失ってしまうことに……。
新しいポケモンを世に出すというのは大きな話題となる一つの契機であるかと思います。
昨年も『Pokemon Go』で、突如メルタンという謎のポケモンがゲーム内で登場し、続報として『ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ・Let's Go! イーブイ』にも登場するというサプライズがありましたよね。
じゃあ、次に新ポケモンを出すとなるとどこになるのか? という疑問が出てくるのです。
これについては、個人的に「本編と一緒に短編映画を公開する」という説を推したいと思います。
実際『ミュウツーの逆襲』と一緒に公開された『ピカチュウのなつやすみ』でも金銀バージョンのポケモン・マリルとブルーが、ゲームに先んじて登場しており、『水の都の護神 ラティアスとラティオス』と同時公開の『ピカピカ星空キャンプ』でも、ソーナノやバルビート、ヨマワルといったルビーサファイアバージョンで登場するポケモンが確認できました。 映画の短編同時上映は、2014年に公開された『破壊の繭とディアンシー』以降は行われていないのですが、『ミュウツーの逆襲』の上映時間であったり(リメイクとして公開する場合はそこまで上映時間が伸びることは考えにくい)、新ポケモンのお披露目の機会を作るという意味では、今年の映画で再度短編の上映があるのでは? と予想しております。
ポケモンの映画としては非常にシリアスなストーリーながらも、未だに忘れることのない感動を教えてくれたラストが印象的な『ミュウツーの逆襲』。20年の時を経て再び映画館で、あのかっこいいミュウツーが見られるというワクワク感は、大人になった今でも変わらないです。今後の情報解禁に期待が募ります。
(Edit&Text/頭皮ぱっしょん)
ポケモン映画公式サイト「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」
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