待望の実写版ポケモンこと映画『名探偵ピカチュウ』でも活躍を果たした、いでんしポケモン・ミュウツー。ピカチュウに負けないほど、人気ポケモンの一角を担うような強力なポケモンですが、そんなミュウツー、今年は夏にももう一度スクリーンでの出番が控えています。2019年7月12日(金)に公開予定の『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』です。
「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」
最新ビジュアル、解禁。
対峙するミュウツーとミュウの真下のスタジアムでは、
3DCGで再現されたあの名場面が・・・。#ミュウツーイヤー#ミュウツーの逆襲 https://t.co/xyIAFozN95 pic.twitter.com/LM3ZLqUqIf— ミュウツーの逆襲 EVOLUTION (@pokemon_movie) 2019年2月28日
本作は記念すべき映画ポケモンシリーズの第1弾『劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲』を3DCG映画としてリメイクした作品となります。ポケモンの劇場版でも、いまだに根強い人気を誇る作品なのですが、本作にはいろんな秘密があることはご存知でしょうか? 今回は『劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲』のトリビアを紹介します。
『ミュウツーの逆襲』は邦画の全米興行収入記録でぶっちぎり第1位記録保持作品だった!
1998年に公開された『劇場版ポケットモンスターミュウツーの逆襲』ですが、翌年1999年にアメリカの映画館でも本作は上映を果たしています。当時からポケモン人気は日本だけでなく海外でも根強く、ことアメリカでもゲームやグッズも大ヒット。そんな中での公開となったので、全米でも公開まもなく見事な大ヒット。興行収入は8500万$にも及び、圧倒的なスコアで全米における邦画の興行収入記録を果たしました。この数字がどれだけすごいかといえば、邦画の全米興行収入記録の第2位も実はポケモン映画でして劇場版第2弾の『劇場版ポケットモンスタールギア爆誕』なのですが、『ミュウツーの逆襲』はその2倍近い興行収入を上げている状態なのです。公開から20年経っていますが未だにこの記録は破られておらず、今後もこの記録を塗り替える作品が出てくるのかどうかも怪しいほどの高い記録を残しているのです。
ミュウツーのお城にはモデルがあった!
映画に登場する独特の造形のミュウツーの城。実はこのお城にはモデルがあります。それがスペインにて1882年に着工以来、2019年現在も建設途中となっているアントニ・ガウディのサグラダ・ファミリアです。
ちなみに本作以降も映画ポケモンシリーズでは、実在の建造物や町などを題材にするのが恒例となっていきます。
TVアニメシリーズにも一時期、『ミュウツーの逆襲』のミュウツーが登場していた!
TVアニメ『ポケットモンスター』の第60話「トキワジム!さいごのバッジ!」、第61話「ポケモンサーカスのバリヤード」、第62話「ライバルたいけつ!オーキドけんきゅうじょ!」というエピソードには、実は『ミュウツーの逆襲』に登場していたミュウツーと同じ個体のミュウツーが登場しています。話を追っていくと、映画の内容はこれらのエピソードの後の話であることが分かるようにできているのですが、放送自体は映画の公開後に放送されました。これは俗に言う“ポケモンショック”という視聴者に光過敏性発作を起こさせてしまう事件が発生したため、TVアニメシリーズの放送休止時期が生まれてしまったことにより、放送のタイミングにもズレが生じてしまったことに起因しています。本当はTVアニメもがっつり連動した状態での映画の公開を予定していたのですが、それが適わぬ状態での公開となってしまったのです。
『ミュウツーの逆襲』の前日譚を描いたラジオドラマが存在した!
当時ニッポン放送で放送されていたラジオ番組『犬山犬子のポケモンアワー』にて、『ミュウツーの逆襲』の前日譚がラジオドラマとして放送されました。全5話構成となっており、ミュウの存在から、ミュウツーがロケット団に反旗を翻すまでの物語が語られます。このラジオドラマは後に『サウンドピクチャーボックス ミュウツーの誕生』としてCD販売を果たしています。
海外で公開された『ミュウツーの逆襲』は日本未上映のシーンが追加されている!
日本の公開から1年以上のブランクを経て、『ミュウツーの逆襲』は海外上映を果たしていますが、海外で上映された『ミュウツーの逆襲』は日本で上映されたものに追加シーンが用意されています。前述のラジオドラマのエピソードを基にした、ミュウツーの出生の物語が追加されたバージョンとなっています。日本では、このバージョンは『ミュウツーの逆襲 完全版』としてTV放送を果たしています。
『ミュウツーの逆襲』にはTVスペシャル版として続編が放送されている!
『ミュウツーの逆襲』のその後のミュウツーを描いた物語としてTVスペシャル版『ミュウツー我ハココニ在リ!』というエピソードが存在します。ミュウツーが“自分が何者なのか”という問いに答えを見つけ出す物語としては、ある意味『ミュウツーの逆襲』の完結編のような位置づけにもある作品です。本作は2000年の年末特番として放送されたもので、1998年の映画公開から数えると2年以上間を明けて描かれたものとなっています。
――以上、6つの情報を紹介しましたが、皆さんが知らない情報はあったでしょうか。
ここで挙げている内容のように、『ミュウツーの逆襲』という映画は別バージョンがあったり、続編があったりと、映画公開後も様々な展開を果たしている物語でもあります。
ここで気になるのは、『ミュウツーの逆襲EVOLUTION』がどこまでの物語を描くのかという点。『ミュウツー我ハココニ在リ!』といったミュウツーのその後の顛末まで映像化するのか? 完全版のようにプロローグも描くのか? はたまたオリジナルの部分も存在するのか? 一言にリメイクといってもどんな仕上がりになるかまだまだ気になるところは多数あります。ぜひそんなポイントも気にしながら劇場に足を運んでみると、また違った楽しみ方ができるのではないでしょうか。
(Edit&Text/ネジムラ89)
ポケモン映画公式サイト「ミュウツーの逆襲 EVOLUTION」
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