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 昨年末、キズナアイやミライアカリらの台頭により一気に時代の象徴となった「バーチャルYoutuber」。その人気は半年経った今でも衰えを見せることはなく、なんと5月末時点で3000人を突破!4月末時点で2000人だったことから、増加数もかなりの勢いと言えます。*1

 このままだと今年中には1万人を突破するのではないかと思われるくらいで、まさに今バーチャルYoutuberは成長期を迎えているわけですが、果たしてこの人気の波はいつまで続くのでしょうか?

 今回は、今一度バーチャルYoutuber……ならびに3Dモデルキャラクターの歴史を振り返りつつ、これからの界隈を考察していきたいと思います!

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バーチャルYouTuberのルーツは2011年から存在していた!?

 そもそも「バーチャルYoutuber」という単語自体は後述する“キズナアイ”が発祥した造語なのですが、「3Dモデルキャラクターが喋って動く」というコンテンツは、キズナアイが登場する以前にも存在していました。

 そのルーツは大きく分けて3つあります。

※バーチャルYoutuberの「元祖」については定義が曖昧であるため、ここでは「ルーツ」として扱わせていただきます。

◆Youtube上で活動するというルーツ

 まず1つは、Youtubeにて活動するAmi Yamato(アミヤマト)Fandroid(ファンドロイド)というCGを用いたYoutuber。

 Ami Yamato(アミヤマト)はロンドン在住の日本人という設定で、2011年6月にチャンネルを開設。1ヶ月に1〜2回の動画を投稿するためペースは他のバーチャルYoutuberと比較すると遅めの部類に入るのですが、海外でじわりと人気を集めていった稀有なキャラクターです。

 もう1人のFandroid(ファンドロイド)は元々ゲーム音楽をモチーフにした楽曲制作をしており、その中で3Dアバターを使ったゲーム実況を行っているYoutuberです。こちらは2011年11月にチャンネルを開設しています。

 詳しい資料が少ないため詳細が分かっていないのですが、海外(特にアメリカ)では2006年頃には既に現在のYoutuber(海外では「Youtube Star」といった造語が使われる)と同じ活動を行っている人が存在していたため、Youtuberを志しての活動をしている2人であると考えられます。

◆日本でのルーツ

 日本での大きなルーツは2つ。

 まず一つは、株式会社ウェザーニューズという天気予報などを配信している民間会社。

 「SOLiVE24(ソライブ24)」という名称でインターネットやBS放送(現在は終了)にて番組配信をしているのですが、その中で活動するお天気キャスター、山岸愛梨さんがマネージャー(あくまで「マネージャー」で、中の人ではありません。お察しください)を務める「WEATHEROID TypeA Airi(ウェザーロイド タイプエー アイリ)」というキャラクターです。

 2012年よりSOLiVE24内にてお天気お姉さん系アンドロイドとしてデビュー。

 キャラクターデザインはニコニコ静画で公募したもので、3Dモデルもニコニコ動画では有名なモデル職人のさぼてん氏によって作られました。

 もとよりSOLiVE24自体、ニコニコ生放送やYoutube Liveなどの配信サイトでも放送しており、活動内容がバーチャルYoutuberと類似していることから上述のAmi Yamatoと同様ファンからは「バーチャルYoutuberの元祖」とも呼ばれています。


 そういった経緯もあり、フリーダム感溢れる放送とちょくちょく起きる放送事故、何よりアイリの愛嬌のある姿(AIなのにポンコツなことから通称「ポン子」とも)から、バーチャルYoutuberの流行以前より人気のあるキャラクターとなっています。

 なおポン子も今年の5月17日に”デビュー7年目の新人VTuber”という矛盾した名称で、バーチャルYoutuberとしてデビューしました。

 もう一つは、2011年に放送された『gdgd妖精s』という3DCGアニメ。

 MMD(MikuMikuDance)というフリーの制作ツールなどを使い、アニメと同じく声優を起用しつつも話中に大喜利パート(全アドリブ)を取り入れた斬新なアニメとして話題となりました。

 このように、「バーチャルYoutuber」という活動の定義は2016年に活動を開始したキズナアイによって提唱されましたが、それ以前より3Dキャラクターに声を当てた表現手法は2011年頃から存在していたのです。

バーチャルYoutuberの始祖「キズナアイ」の隆盛

 そして2016年11月にキズナアイはYoutubeでチャンネルを開設。当時は日本よりも海外での人気が高かったため、Youtube動画では今なお有志による海外翻訳が盛んに行われています。

 なお海外で流行し始めた主な要因は本人自身も分からないそうですが、どうやら元々の日本ファンによって海外翻訳が付くようになって以降、海外の匿名掲示板やSNSを中心に口コミで広まっていったそうです。*2

 2017年から、現在もなお人気の「電脳少女シロ」や世界初の男性バーチャルYoutuberの「ばあちゃる」、2014年より活動していた「アニメ娘エイレーン」が立ち上げたプロジェクトの「ミライアカリ」、元々はライブ配信サービスのhololiveのキャンペーンガールとして活動を開始した「ときのそら」などが活動を開始。バーチャルYoutuberの名称が広まる中で一気に人気を獲得し始めます。

 さらに2018年2月に、いちから株式会社が運営するにじさんじの公式キャラクター「月ノ美兎」らの登場により、バーチャルYoutuberという定義は「Youtubeで活動する3Dキャラクター」という枠から「動画・ライブ配信で活動する3Dキャラクター」に広がってきています。

アニメキャラクターまでもバーチャルYoutuberに!

 現在、キズナアイはBSテレビで冠番組を持ったほか、電脳少女シロはテレビ東京の番組「マツコ監禁」に出演した経歴を持つなど、インターネットを超えた活動が注目されるバーチャルYoutuberです。


 非現実のキャラクターという特徴を活かすことが出来るのはバーチャルYoutuberの大きな特徴であり、リアルの人間では表せないであろうキャラクターを演じることができたり、逆に自分自身をバーチャル化させたりと、様々な表現ができます。

 そのおかげか、やはりバーチャルYoutuberはアニメや漫画などのオタク層の人気が高いことが伺えます。

 特にニコニコ動画では、生放送にバーチャルYoutuberを呼んで特別番組を組んだり、「バーチャルYoutuber百ッカソン」と銘打ってニコニコ大百科の充実化を図り、ニコニコ超会議では超バーチャルYouTu”BAR”というイベントでファンとのリアルの交流イベントを企画し、大盛況となりました。

 これも上記のファン層との噛み合いがあったからこそではないかと考えられます。

超バーチャルYouTu”BAR"

 そして実は、アニメ界隈にもバーチャルYoutuberの波がやってきています。

 現在放送中の『ウマ娘 プリティーダービー』では「ぱかチューブっ!」というチャンネルを開設。メインキャラクターの1人(1匹?)のゴールドシップが3Dモデルとなって、アニメの宣伝をしているようでしていない活動を繰り広げています。

ぱかチューブっ!

 また現在アニメ化の話は出ていませんが、ニコニコ静画らから商業漫画化された『ニー子はつらいよ』でも、漫画1巻の発売を祝して主役のニー子が「Vチューバーデビューしてみた」というタイトルでYoutubeに登場。現時点ではまだ下記の動画しか投稿はありませんが、今後は宣伝などもしていくのではないかと予想されます。

https://www.youtube.com/watch?v=cAoRRi2PxxU

バーチャルYouTuberの可能性は無限大!

 このほかにも「ゲーム部プロジェクト」のようにガチゲーマーによるゲーム実況や「.LIVE(ドットライブ)」によるバーチャルアイドルの育成、鳩羽つぐのような都市伝説かのようなキャラクターの登場など、バーチャルYoutuberには様々な可能性を秘めたコンテンツとなってきています。

 従来のYoutuberとは一味違った活動は、まさに動画コンテンツの大きな進歩と言えるでしょう。バーチャルYoutuberの人気はどんどん続いていくものと予想されます。

 また新しいエンターテイメントが生み出されていくのかと思うと、ちょいちょいとバーチャルYoutuberを追っている身としては期待で溢れています! 無限大の可能性を誇るバーチャルYoutuberのこれからを、私はずっと追い続けていきたいと思います!

(Edit&Text/頭皮ぱっしょん)

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◆参考記事

*1バーチャルYouTuberが3000人を突破 増加ペースも加速  - ねとらぼ

http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1805/28/news089.html

*2バーチャルYouTuberキズナアイ、大躍進を語る「“バーチャル”は不利だけど、武器でもある」 - オリコンニュース

https://www.oricon.co.jp/special/50778/

タイトルおよび画像の著作権はすべて著作者に帰属します
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